こんにちは。

バツ２元女優看護師のさおりこと、

看護学生応援隊です！

今回は、

肺炎の患者さんに対する

バイタルサイン測定でのポイント

をお伝えしようと思います。

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質問：肺炎の高齢者患者さんに対するバイタルサイン測定を実施するのですが
肺炎の患者さんのバイタルサイン測定で重要なポイントなどはありますか？

ご質問ありがとうございます。

肺炎の高齢者さんへ

バイタル測定をするとき、

何をすればいいのか分からない…

そんな学生さんは多いかと思います。

まず、肺炎とは

細菌やウイルスの感染によって、

肺実質に炎症がおこることをいいます。

では、なぜ老年期に

肺炎にかかりやすいのか

を確認してみましょう。

図のように咽頭や気道、肺が

加齢の変化により

嚥下反射や咳嗽反射の低下

気道の浄化機能低下

免疫機能の低下

が起こり、そこへ病原体が

侵入することによって

肺炎が引き起こされます。

肺炎の症状は主に

発熱、咳嗽・喀痰・呼吸困難

などの呼吸症状です。

しかし高齢者では、

典型的な症状や検査所見が

成人と比較すると軽度な場合があったり、

食欲不振、意識障害といった

一見、肺炎と結びつかない症状が

初期症状として出現することがあったり、

肺炎が重症化するまで気づかない

こともあります。

高齢者は

症状が表出されにくいため、

一つ一つの症状や少しの変化、

検査値に注目する必要があります。

また、加齢や疾患に伴う変化、

体調、気分、日内変動など

これらにより、

リスクも異なるため、

その都度アセスメントを

行うことが必要があります。

では、

バイタル測定をする際、

どういったところを

観察すればよいのでしょうか？

バイタルサインと言えば、

体温、血圧、脈拍数、酸素飽和度

はもちろん、

呼吸状態

呼吸数、深さ、リズム、胸郭の動き、

呼吸困難や努力呼吸の有無、呼吸音

肺炎の典型的な症状

咳嗽の種類と程度、喀痰の量と性状の変化、

胸痛、息切れなど

その他に

全身倦怠感の有無
チアノーゼの有無
ショックや脱水から起こる意識障害の有無と程度
食事の摂取状況
睡眠と休息の確保状況と妨げる要因の把握

や、日々の観察のなかで気づく

「何となく元気がない」
「食事時間が長くなった」
「食後に疲れている」

などの変化も

肺炎の徴候である場合

があるため観察が必要です。

また、高齢者は

心不全などの合併によって、

呼吸状態が悪化しやすい反面、

呼吸器疾患の既往があると

低酸素に対する閾値が高く（反応が鈍い）、

自覚症状に乏しい場合があるため、

低酸素の評価では、

血液ガス分析や経皮的動脈血酸素飽和度（SpO2）

を行います。

注）経皮的動脈血酸素飽和度（SpO2）は二酸化炭素分圧を測定するものではないため、

CO2ナルコーシスのリスクは予測できない。

まとめ

肺炎の患者さんのバイタルサイン測定で重要なポイント

高齢者は

症状が表出されにくいため

一つ一つの症状や検査値

だけでなく

些細な変化にも注目し

肺炎の徴候を見過ごさないよう

観察することです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

コメントなどありましたら、是非お願いいたします。

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＝野本　紗央里プロフィール＝

愛媛県出身。3児の母。

2018年にバツ２になりました。

職業：看護学校　講師

資格：看護師・第１種衛生管理者

以前はグラビア、レースクイーン、女優業を少しですがやっており、自主製作映画も出ました。

趣味：バイク、車、キャンプ。

2019年5月より心電図のセミナー講師として始動

2020年より看護学校で講師として始動

【実習お悩み相談】肺炎の患者さんのバイタルサイン測定で重要なポイントなどはありますか