「ガン」宣告を受けたのは25
年ほど前のことになります。
区の健康診断の結果を受けての精密検査。
その結果を聞きにいった真夏日の河北総合病院。
「子宮ガンです。
全摘手術を受けてください。
築地のガンセンターでオペになりますね。
今日、今からうちの病院に入院して
後日ここから手術を受けにガンセンターへ行きます。
術後もここに戻って治療に専念してください。」
私の顔も見ずにまるで下手な台本を
棒読みに伝えるような中年医師の言葉。
私は「それなら家に帰って荷物を持って来ます」
と答えて診察室を出ました。
帰宅途中で古本屋に立ち寄り
ガン関係の本を自転車の前と後ろのカゴに
山ほど詰め込み帰宅すると戦闘モード突入。
目の前が真っ暗になったのは診察室での
ほんの一瞬だけ。
何かが違う!ガンでは死ねない!
私は死なない!
と自分の勘を信じたのです。
まずは、本で得た知識から
白米、牛乳、砂糖の白い3つを断ちました。
そして肉食も一切やめて、いきなりのビーガン。
夜、眠る時になると
無性に怖くなったり悲しくなったりしたので
夜はガン関係の本は読まず、家族にも
ガンのことを打ち明けず、必ず音楽と落語
モーツァルトか桂枝雀のCDを聴いて眠りました。
あの日から二ヶ月、
本の山を師匠に体質改善、食生活の見直し、
ストレス解消に努め、東京医大の検査を
受けた時には
ガンは見つかりませんでした。
ですから私はまだ入院用の荷物をまとめずに
今日に至っています。
