こちらの続きです
リサコだ。
後ろ姿だから、
まだ顔も見えてないし
名前だって聞いてないから確実ではないけど。
なんとなく、女の勘でわかる。
あれはリサコ。
リサコの後ろ姿を眺めていたら、
その奥にいるジョナサンと目が合った。
敦子の姿をとらえたジョナサンは、
明らかに固まっている。
目も泳ぐ暇もなく、
『ピシッ』という、聞こえないはずの音が聞こえた気がするくらい、明らかに固まった。
その様子を不審に思ったのか、
リサコもあたりをキョロキョロ見回しながら、
後ろに振り向いた。
リサコとも、目が合った。
リサコも、一瞬固まったが、
すぐ、ジョナサンの方を向き直した。
明らかに、2人でアイコンタクトを取っている様子がうかがえた。
妻の前で。
人の夫と。
アイコンタクトを取っている。
もう、これだけで、潔白な可能性なんて、
0%に等しい。
そんなアイコンタクトに、
あえて気にしてない素振りで、
ジョナサンに声をかけに行く。
「パーティーがあるって、たまたま聞いたのよ。
久しぶりにみんなに会いたくなって、来ちゃった~
ねえ、なんでパーティーがあるって
教えてくれなかったの?
今までは、
○○(子供の名前)も一緒に来てたのに」
子供もいるんだからね。
わかってるよね?
という思いも込めて。
リサコの存在をあえて無視して話しかけに行った。
まだリサコの顔は直視していない。
