教室の帰り、吉祥寺駅での出来事。
私が降りた電車が、ぷしゅーっとドアを閉めてゆっくりとスピードを上げていきました。
それを、「おかぁさん!おかぁさーん!!」と言いながら追いかけて行く男の子。
推定年齢7歳というところでしょうか。
どうも、おかあさんが先に電車に乗ってしまい、取り残されてしまったようです。
呆然としている男の子の目から、ぼろぼろと涙がこぼれていました。
心配した周りの大人の人たちが大丈夫?大丈夫?と口々にたずねていたのですが
意外にも男の子はすぐに泣きやみ、「大丈夫です、たぶん迎えにくると思うんで」と
まるで大人のような口調で応えていたのです。
結構しっかりとした態度に大人の人たちも安心したのか、そのまま男の子は放置されました。
とはいえ、そのとき既に9時を過ぎていたので心配になった私は
無事に男の子がお母さんと会えるまで見届けようと思ったのです。
ぽつーんとベンチに座っている男の子。
10分たっても15分たってもおかあさんは迎えにきませんでした。
さすがに心配になったので、私は男の子のところに行って声をかけました。
すると、がまんしていたのか、やっぱり怖くなったのか
ぼろぼろ泣き出したかと思うと嗚咽に変わり、話が出来ないくらいになったのです。
何も聞き出せないので頭をなでなでして待つこと3分、やっと名前を教えてくれました。
「僕、せきぐちって言うんですけど、おかあさん、先に電車に乗っちゃって、
待ってれば来ると思ったんだけどこなくって、そんで、そんで・・・・・」
といってまた泣き始めてしまいました。
しばらくして構内放送でせきぐちくんの名前が呼び出されたので
きっとおかあさんが隣の駅から連絡してくれたのだと思います。
せきぐちくんを迷子預かり所までつれていって、あとは駅員さんにお任せして帰ってきました。
聞けば、せきぐちくんのおうちは2駅となりとのことだったのですが
きっとせきぐちくんにとっては途方もない距離に感じたのだと思います。
こどもにとっては、世界って、果てしないのでしょうね。
あ、ちなにみこの写真は
「買ったなかりのおもちゃ(ストロボ)を早速組み立てて遊びまくる大人の図」です。
きゃっきゃ、きゃっきゃ言いながらあーでもないこーでもない、と
いじくりまわす姿はこどもちゃんそのものでした。
このガールズたちを今後もかわいがってあげようと思います。
ちなみにこのストロボで撮った写真は下にmitsukoが掲載しています。
どうぞごらんあれ。
