Season2が、2023年4月9日から毎週日曜午後5時 MBS/TBS系全国28局ネットにて放送中の「機動戦士ガンダム 水星の魔女」。
第17話「大切なもの」の感想。
公式情報
スタッフ
脚本:大河内一楼
絵コンテ:齋藤哲人、安藤 良、小林 寛
演出:辻橋綾佳、吉沢俊一、進藤陽平
キャラクター作画監督:小谷杏子、大野 勉、吉田雄一、長尾浩生
メカニック作画監督:倉本和希、久壽米木信弥、前田清明
アクション作画監督:鈴木勘太
キャラクター作画監督補佐:戸井田珠里、斉藤 香、佐々木貴宏、中村佑美子
あらすじ
プロスぺラとデリングの因縁を打ち明けられたミオリネは、スレッタの解放を交換条件に、
クワイエット・ゼロ計画を引き継ぐことを決める。
ミオリネの17歳の誕生日は間もなく。
花婿を決める最後の決闘が、ついに幕引きを迎える。
公式サイトより:
お話と感想
プロスペラとミオリネ
「無理よ、私が総裁なんか」と弱気のミオリネに対し、「もうあきらめちゃうの?」と真矢みきのようなことを言い挑発するプロスペラ。売り言葉に買い言葉で「ふざけんな! 引き継いでやるわよ、クワイエット・ゼロ!」と啖呵を切り総裁選出馬を宣言するミオリネ。
最後に「あともう1回、スレッタとエアリアルには決闘をさせてほしいの」そのあとは好きにしていいと約束するが、「でもあの子、おとなしくエアリアルを降りてくれるかしら?」(お母さん心配だわー)と終始、買い物袋をぶら下げたオカンのようなノリのプロスペラだった。
話を整理すると、もう1回決闘をさせてほしいのは、エアリアルのパーメットスコアを8に持っていきたいからだよね。前回16話で「スコア8なら。クワイエット・ゼロで」「エリーは自由に生きることができる」(プロスペラ)って言ってたし。
あと、最後のプロスペラのセリフの意図が良くわからなかった(ムズカシイネー)。「スレッタがエアリアルを降りる」のはプロスペラ、ミオリネどっちの望みなんだろう?
プロスペラの望みなら、スコア8まで行ったらもうスレッタは用済み、むしろ邪魔なので降ろしたい。
ミオリネの望みなら、スレッタを危険にさらしたくない、ガンダムで人を殺してほしくない、解放したいってことかな。
シャディクとペイルCEOズ
うす暗い会議室でシャディクとペイルCEOズが総裁選について悪だくみをしている。スクリーンのエンブレムからするとペイル社内のようだ。
シャディクはグラスレーを代表して総裁選に立候補するので、ペイル社に協力してほしい。
見返りは、グループの新規基幹事業にガンダムを擁立すること(あんたら、こっそりファラクト作ってたくらいガンダム好きだし悪くないだろってことらしい)。
株式会社ガンダムも譲渡するし(勝手にいいの!?)、エアリアルもあげるし販売プランも委ねるし(これも勝手にいいの!?)やけに気前がいい。
ガンダム反対のカテドラルは金の力で黙らせればOK(グラスレーが一番の大口出資者なんで)。
「サリウスは戻ってこない。そういうことね」(ニューゲン)ってセリフはびっくりした。
シャディク、サリウスを説得して計画に引きずり込こむって言ってたけど無理そうだから暗殺するつもりなのか? それともずっと監禁しとくのか? そしてペイルCEOズも感付いているってことか。
何はともあれ、シャディクとペイルCEOズが共闘関係を結び、新シャディクガールズが誕生した。
スレッタとグエル
温室にいるスレッタにエラン5号が迫る。「エアリアルを僕にくれないか。頼むよ、助けると思ってさ」と直談判(文字通り命がけで焦ってる)。
スタンガンで強硬策に出ようとしたところ、登場したグエルにアームロックを極められ退散する。
「やめておけ、ここ(温室)を壊したら謝るどころじゃすまなくなる」(グエル)と妙にメタ的なセリフが面白かった。
5号の「女の子の前だからって、カッコをつけるなよ」てのも良かった。「女」じゃなくて「女の子」ってところに人となりが出てるというか、根っからの女好きなのかもな。
なんやかんやでスレッタに感謝を伝えて告白をやり直し、ごめんなさいされるグエル(学園ものみたいだな)。
床下で聞いていたミオリネが登場し、誕生日に欲しいものをスレッタに告げる。
「グエルと決闘しなさい。勝利を私にちょうだい」
エラン5号
何故か、グラスレーの監禁部屋にいる5号。ノレアとニカもいる。
グラスレーはガンダムに関わりがあるんじゃないかって、かまをかけたら大当たりってことで自ら進んで監禁されに来たのかな。でも、シャディクとペイルが組んじゃったから、ここも安全ではないのではと心配になる5号の安否。
花婿を決める最後の決闘
ミオリネの17歳の誕生日、スレッタとグエルが決闘することになる。条件は以下。
・スレッタ:地球寮への嫌がらせを一緒に止めてほしい
・グエル :エアリアルの譲渡(ミオリネの要望)
いつものように煽るセセリア、上手いこと言ってあしらうグエル(成長が感じられる)、ハロによる腹話術スタイルでアーレアヤクタエストするロウジ(シャイ)など、これが最後かと思うと感慨深いものがある。
ジェターク寮のワチャワチャ感もよかった(なんで教えてくれなかったんだよーってやつとか)(学園ものみたいだな)。
どさくさの中グエルは、失恋か気合注入かダメージ対策か髪を刈り上げ、女子プロレスラーのようになってしまった。
決闘は、グエルのPTSD発症・克服、ビット同士の応酬、ダリルバルデ足アンカーゴムパッチン、エアリアルのパーメットスコアアップ、合体してランチャーになるガンビットなど、なんやかんやあり、最後はマルウェアアプリ(ミオリネがスレッタのスマホに入れたお守りアプリ)により電源オフになったエアリアルのブレードアンテナを折ってグエルが勝利した。
ミオリネ、プロスペラ、グエルが結託した八百長試合だったのだ。あ、エリーもか。
決闘中、お守りアプリからハッピーバースデートゥーユー(オルゴールver)が流れる中「一緒に指輪買って、式も挙げて、二人とも最高のドレス着て、だから、だから、私を選んでください!」って叫ぶスレッタにホロリと来てしまった。
なので、八百長を仕込んだのが自分だと告白し、「あんたに負けてほしかった」、「いい弾除けになってくれたわ」(クールさんポイっ)、「これも返してもらうわ」(ホルダーパイスー没収)、「さようなら。水星のお上りさん」っていう一連のミオリネのセリフが見てて本当にツラかった。スレッタが絶叫するところでちょっと泣きそうになったくらい。
あと、中継を見ていたレネが「ンだよ、あの動き」と球場でヤジを飛ばす酔っ払いみたいでよかった。
雑感
それぞれの思惑
決闘に関する三者の思惑を整理。
【プロスペラ】
・エアリアルのパーメットスコアを8に上げる
・スレッタをエアリアルから降ろす(?)
【ミオリネ】
・スレッタ解放の交換条件にクワイエット・ゼロ実現→総裁になるためジェターク社の後ろ盾が欲しい→グエルと婚約
・スレッタをエアリアルから降ろす(?)
【グエル】
・ジェターク社を立て直す→ミオリネを総裁にしてバックアップしてもらう→ミオリネと婚約
えーと、えーと、でもなんでミオリネはスレッタを突き放す必要があるんだっけ?(ムズカシイネー)
そうしなければ、スレッタを母親から解放しても結局ミオリネに頼るだけだからか?
スレッタをエアリアルから降ろすために八百長仕込んだ手前、悪役に徹しないと整合性が取れないから?
あと、ミオリネとグエルの婚約は、今更決闘でやらなくても勝手に二人でやればいいのではないか?もうホルダー花嫁制度はなし崩し的に無効だろうし。
と思ったけど、スレッタをエアリアルから降ろすためって目的と一石二鳥で好都合ってことか?
あと、あくまで決闘っていうルールだよ(愛はないよ)ってのをお互い言い訳として残しておきたいからか?
ミオリネは2話でデリングに反発して「あいつはいつもそう。相談しない、説明しない」と怒っていたが、スレッタにも結局同じことをしてるんだよなーと思うと複雑な気持ち。良かれと思ってるんだろうけど、複雑な気持ち。
もうちょっとスレッタと話し合ったら何とかならないかなー。ならないかー。うーん(諦めが悪い)。
パーメットスコア
特に言及はされてなかったが、パーメットスコアは今回の決闘で8になったようだ(プロスペラの仮面が光ったタイミングっぽい)。
スコア7は14話のソフィーとの戦闘でガンヴォルヴァ奪ったときかな?
来週
来週は総集編。