まずは手始めにVREを。


VREとはVancomycin resistant enterococciの略で、バンコマイシン耐性の腸球菌っていう意味です。


腸球菌自体元々多剤耐性傾向が強い菌です。

病原性はそんなに強い菌ではなくて、みんなの腸の中に住んでいたりもします。

ところが、抵抗力の落ちた人(免疫抑制状態とか外科手術後とか血管留置カテーテルとか入れている人)がこいつに感染して菌が暴れだすと、多剤耐性なわけで治療が大変なわけです。


抗生剤による治療では、一般的にはバンコマイシンという薬が使われます。

腸球菌の中にはアンピシリンやペニシリンGに感受性がある菌もいるので、

薬剤感受性試験の結果が判明次第こっちで治療することもあるみたいですね。

このバンコマイシンに耐性なのがVREで、

もともと薬が効きにくいのに、さらに効く薬が減ってしまうと大変なわけです。


ちなみに、バンコマイシンはMRSA(有名ですよね)の治療にも使われます。

こっちの菌のほうが有名か。


次回はVREの耐性機序についてまとめてみます。




h2といいます。

臨床検査技師をしています(心電図とったり血液検査したりする仕事です)。


細菌検査を担当していますが、

まだまだひよっこなんで毎日が勉強の日々です。


物覚えが悪いので、

日記っぽく勉強したことをまとめていけば少しは記憶に残るかしら?

というごく個人的な思惑でブログをはじめてみました。


ぼちぼちやっていきましょうか。