40代でピースボートに乗りました。
ピースボートとは、居酒屋のトイレとかにポスターやチラシをおいてある、世界一周100万円くらいで行けるアレです。

第何回のクルーズに乗ったかを書けば、それだけでクルーズで一緒だった人には特定されてしまいそうなくらい、40代♂というのはレアな存在でした(笑)。

説明会で、「30代、40代の男性が一番少ない」と言われました。
考えて見れば当たり前で、最も働き盛り、家族もいて責任があるのが一般的な世代でしょう。


ピースボートについては良くも悪くもいろんな噂が先行しているところもありますが、結局、自分で乗らないとわからないと思います。
ただ、個人的には本当に楽しく贅沢な100日間を過ごしたと思っていて、大変気に入りました。
なので、もし少しでも誤解を解くきっかけになればと思い、このブログを書いてみました。

以下を読んでもっと知りたいことがあったら、遠慮なくメッセージくださいね(^^)。


僕はきっとまた乗るか、あるいは違うかたちで世界を巡ると決めていて、そのために不労所得、いわゆる権利収入を増やしていけるよう頑張っています。


ここでは、僕の乗船したクルーズについて紹介します。

ただ、他の年代の方にも、共通していることもあるので、よかったら参考までに見てやってください。


●乗客の世代
大きく分けて3つの世代がいたように思います。

①シニア層
→一番多いのがこの世代。
 何度も乗っているリピーターや、飛鳥にも乗っているような、将来に不安を感じていない富裕層がほとんどです。
 仲良くなるといいことがあるかも(笑)。
 僕の場合は、よくお酒をおごってもらいました。
 ほかには、職の斡旋、お見合いの設定など、いろいろ世話を焼いもらっている人もいました。

②ピースボートセンター組
→ピースボートセンター、いわゆる「ピーセン」で、ポスター貼りなどのボランティアをやってきた人たち。
 10代後半~20代前半までが多く、事前のつきあいもあり、しかも大変な作業をみんなでやってきたことから、かなり結束感が強い。
 若くて元気なこともあって船内で最も目立つ。
 ピーセン、あるいはボランティアについてわからない方はコチラ→http://peaceboat.org/getinvolved.html
 ちなみに、ボランティアをやらないまでも、クルーズ前にピーセンに少しでも顔を出しておけば、多少の顔つなぎはできると思います。

③20代後半~50代
→平たく言うと、上記2つに入らない世代。
 僕はここ(笑)。
 ほとんどの人はいったん社会人を経験した後、仕事を辞めてきている。
 特に乗船直後はピーセン組のパワーに圧倒され、シニア層にも今ひとつ近づけず、距離の探り合いになることが多い。
 それでも20代、30代はまだそれなりに人数もいるし、若い人同士で仲良くなりやすい。またピーセンに顔を出していたという人も多い。
 特に女性は看護師などの有資格者も多いため、比較的人数も多い印象。
 また女性は仲良くなりやすいという特性もあるし、若い男性からも声がかかりやすいので、全体に比較的すんなり溶け込んでいる印象でした。

※そのほかに、大学の実習等、他に分類される人などもいますが、ここでは割愛します。


●恋愛事情
個人的にまったくうとく、自分には何も起きませんでしたが、いろんな噂話は耳にしました。
若い世代だと、日本に彼氏彼女を残してきているのに、船内のみのパートナーを探す子もいました。
4人部屋が夜には8人部屋になるという話も聞きましたし、船の中でくっついたり別れたり、というのも結構頻繁にあったようです。
添い寝だけ、という関係もあったとかなかったとか(笑)。
ただし、僕同様、何もない人も結構多かったとのことでした。
ピンクボートと呼ぶ人もいるそうで、陸よりはいろんなことが発生しやすい環境なのは間違いないですが、結局は「人による」に尽きると思います。

また、スタッフとして乗船している人と乗客がつきあったりくっついたりということもあったようです。
ここでいうスタッフとは、ピースボートの職員ではなく、カルチャースクールの先生だったり、通訳としてアルバイト的に乗っている人たちです。
さすがに職員についてはそういう噂は聞きませんでした。

また、実は若い世代よりもシニア層が出会いを強く求めているとも聞きました。
社交ダンスなどのカルチャースクールが行われますが、まさしくシニア層同士の出会いの場だったとも聞きます。
船内で、堂々といちゃついているのは、若い世代よりもシニア層だったようにも思いました。


●インターネット

有料かつつながりにくく、つながっても重かったりエリアによってはすぐ切れたりするため、基本的には「船内にはネットはない」という前提で考えるのがベターでしょう。
海外の友人と会う約束などをする場合は、必ず乗船前に詳細を詰めておいた方が無難です。

また、寄港地で無料Wi-Fiにつなげるのがいいと紹介しているサイトもありますが、つなげない街も多々あるため、過度な期待はしない方がよいでしょう。
特に中南米や太平洋の南の島はネット環境最悪でした。
そもそも寄港地では、ネットにつなげるよりも観光の方が大切になります。


●マップ
自由行動ではスマホのマップが大活躍しますが、GoogleマップはWi-Fiなどで地図をDLしながら使うため、ネット環境がないと使えないのが実情です。
オフラインで使える地図をダウンロードしておけば、GPSはWi-Fi関係なく有効なので、非常に使えます。
ちなみに僕は、「Pocket Earth」というアプリを使っていました。


●左翼教育
はっきり言って、結構あります。
かつ、ツアーガイドがガイドに絡めながら左翼思想を語るなど、あざとくいろんなところに細かく盛り込んできます。
ただ、僕のような世代はすでにしっかりした思想を持っていることが多く、むしろ反感がめばえるのみで、対した効果はないでしょう。
逆に若い世代は影響を受けてしまった子もいたようでした。


●持参物
他のサイトで書かれているもので、だいたい網羅されています。
個人的に特に感じたものだけ以下にリストします。

・ボクサートランクス
洗濯について、僕の場合、基本的に自分ではやらずにクリーニングサービスに任せました。
それにあたって困ったのが、着替えのパンツ。
さほどたくさん持参したわけではなく、Tシャツや靴下などは寄港地でいくらでも買い足せるのですが、僕はパンツがボクサートランクスなのですが、なかなか売っている国を見つけられませんでした。
海外ではボクサートランクスは一般的ではないようでした。
なので、ボクサートランクス派の人は、せめて7、8枚、できればもう少しあってもいいかもと思います。

・スーツ
正装のようなものは必要ないとも言われますが、パーティだったり、いろいろあるのでスーツか、ジャケット程度は一着はあった方がいいのではいかと思います。

・浴衣
持参推奨のサイトもありますが、あってもいいけど、なくても困らないと思います。

・ノートPC
持参してよかったものナンバーワン、としているサイトもありますが、まさしくそう思いました。
タブレットではなく、あくまでノートPCです。
タブレットは、iPhoneと同じ程度にしか使えないでしょう。


●交友関係
同世代で固まりやすいのは陸でも船でも変わりませんが、前述のとおり、僕の世代は見つけるだけでも大変でした。
またせっかくいろんな人が乗っているのだから、世代的には、上も下も、少し広めにつきあうつもりの方がいいと思います。

僕と近い世代だと、人とがっつり関わるか、引きこもるのかのどちらかになる人が多かったように思います。

関わろうと思うならば、船の中では人がたまる場所もあり、そういったところで見かけた人に話しかけていくのがいいでしょう。
それが苦手な人の場合は、船の中ではカルチャースクールなどのイベントがたくさんあるので、どんどん顔を出して、顔見知りを作っていくのがいいと思います。

またシニア世代は、こちらから積極的に話しかければ優しく対応してくれます。
少なくとも、挨拶だけは必ずするようにした方がいいと思います。


●事前準備
・寄港地の下調べ
目的地が20以上もあるので調べるのは面倒かもしれませんが、絶対にやっておいた方がいいです。
僕はほとんど衝動的に近い状況で申し込んだといったこともあり、まったく何も調べずにいきました。
が、この点は深く後悔しています。

船から降ろされるのは、当たり前ですが、あくまで「港」です。
港から、どこへいくか、どう行くかは、自分で調べるか、オプショナルツアーに申し込む必要があります。
港は意外と不便なところにあることが多いです。


船の中で得られる紙媒体は、基本的に『地球の歩き方』のみで、今ひとつ使いにくい。

さらに、ネット環境が非常に悪いので、ネットで調べるのもままなりません。

オプショナルツアーは高額な上に、シニアでも動けるように時間の余裕を持ってスケジュールが組まれることが多いので、お金も時間ももったいなく感じました。
現地の人との交流など、オプショナルツアーでしかできない内容のもの以外の、観光などは自力で行く方がいいと思いました。

また、まったく何も考えずに来ている人、結構多いです。
「明日の寄港地どうする?」
「何も考えてない」
というような会話を何度も聞きました。
なので、日本にいるときにある程度下調べをしておいて、船上で一緒に行く人を募る・誘ってあげれば、友人も増やしやすいのではないかと思います。
もちろん、一人で行動してもOKですが。


・国際免許
非常に運転のしやすそうな国もあります。
せっかくなので運転できた方が楽しい。
また、レンタルスクーターなどは免許なしで借りられる国もあるので、聞いて見るといいでしょう。
できたらこれらについても、日本で調べていくといいのではないかと思います。


・ダイビング
南の島に寄る場合は、ダイビングの免許を持っている人は必須。
しばらく潜ってない人は、ブランクダイバー向けのプログラムを一度やっておいた方がいいでしょう。


手短ですが、以上です。

僕は大好きだったピースボート、できればみなさん、興味があるなら前向きに検討してみてください!
僕は、一歳でも若いうちに、一度乗ることを強く勧めたいと思っています。

興味があることを実行するチャンスがあったら、やってみないのは人生にとってとてももったいないと思います。

繰り返しになりますが、何かもっと知りたいことがある方は遠慮なくメッセージくださいね。
次回、僕が乗船するときに参考にもなりますので。


それでは!