虹の橋
天国の、一歩手前に「虹の橋」と呼ばれるところがあります。
この地上にいる誰かと愛しあっていた動物たちは、死ぬと『虹の橋』へ行くのです。
そこには草地や丘がひろがっていて、動物たちはみんなで走り回って遊ぶのです。
たっぷりの食べ物と水、そして日の光に恵まれ、彼らは暖かく快適に過ごしているのです。
病気だった子も年老いていた子も、みんな元気を取り戻し、傷ついていたり不自由なからだになっていた子も、元のからだを取り戻すのです。
まるで過ぎ去りし日の夢のように。
動物たちは幸せに暮らしているけれど、ひとつだけ不満があるのです。
それは自分にとっての特別な誰か、あとに残してきてしまった誰かが
ここにいない寂しさを感じているのです。
動物たちは、みんな一緒に走り回って遊んでいます。
でも、ある日その中の1匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
その瞳はきらきら輝き、からだは喜びに小刻みに震えはじめます。
突然その子はみんなから離れ、緑の草の上を走りはじめます。
速く、それは速く、飛ぶように。
あなたを見つけたのです。
とうとう出会えたあなたたちは、再会の喜びに固く抱きあいます。
そしてもう二度と離れたりはしないのです。
喜びのキスがあなたの顔に降りそそぎ、あなたの両手は愛する動物の頭と体を優しく愛撫します。
そしてあなたは、信頼にあふれたその瞳をもう一度のぞき込むのです。
あなたの人生から長い間失われていたけれど、その心からは一日たりとも消えたことのなかったその瞳を。
それからあなたたちは、一緒に「虹の橋」を渡っていくのです。
これは、「虹の橋」という作者不明の詩です。
先日、我が家の大切な愛犬でもあり愛娘でもあるミニチュアダックスフントが亡くなりました。
息をひきとる時、私の腕の中で眠るように逝ったあの子の寝顔はとても安らかで、今までのつらく長い闘病生活からやっと解放されたんだなと安心しました。
だけどやっぱりとても悲しくてつらくて涙が枯れるほど泣きました。
そんな時この詩を見つけたんです。
そばにいない現実は耐えれない程つらいのですが、虹の橋で元気に走り回り楽しく暮らしている。
そして、私の事を待ってくれている。
そう考える事が、少しだけ出来るようになりました。
最愛なる大切な家族を失う悲しさ。
この仕事をしていく上でウチの子があらためて教えてくれました。
虹の橋でまた会おうね。
http://www.kansai-ceremony.jp/