雨が降っている
朝から私を憂鬱にさせる

この雨の中を彼は自転車で仕事場とうちとを往復する
風邪をひくからと
事故ってはいけないからと、仕事場に泊まってきていいよと私は言えない

寂し過ぎるのだ
彼のことだけ想って1日を過ごす私には、1人で眠ることが酷く切ない

雨音だけが響く静寂の中で眠りにつくことができるだろうか

多分…朝の日差しが眩しくて私は1人泣くだろう


でも彼は絶対帰ってくる
それを私は知っている
そして静かに彼の気持ちが冷めていく
側にいられる時間はあまりにも少ない

彼に依存性の私はわずかな時間の為に生きている

薬のせいで目覚められない私を起こさないように、そっと仕事に出かける彼

会えなかった朝は空気が軽く私の存在が薄い

一緒に暮らしているのに、圧倒的に彼は不在だ

その不在感を確かめるように私は1日のほとんどを時計を眺めて過ごす

深夜、静寂を壊す携帯の音に硬くかたまってしまった体が反応する

冷たい頬で帰ってきた彼を抱きしめた瞬間
私の長い1日が終わる