続きです

 

既に、寝たきりで酸素マスクが外せなくなっている舅

 

亡くなる1週間ほど前の朝

義妹に電話をしてきたという

 

朝一番、看護師さんに

「娘に電話せなアカン!」と言った舅

 

「こんなとこにおったらアカン!

 動けんようになってしまう!

 リハビリしてくれる病院を探してくれ!」

 

義妹は、探しとくね!と答えたという

 

一回一時間のリハビリを 一日三回

普通でもハードと思われる舅のスケジュール

肺に水が溜まったままの苦しい状態で

誰がこんなスケジュールを許しているのか

 

舅を苦しめているだけではないのか

 

週6で面会に行っている義妹と姑

 

頑張る舅を見て何も感じなかったのか

 

(もう、そんなに頑張らなくてもいいよ!

 ポータブルトイレに座れなくてもいいよ!

 家に帰ろう!)

 

そんな風に言うことは出来なかったのか

 

寝たきりでもいいじゃないか!

ベッドでオムツを交換するだけの話じゃないか!

 

病室で看護師に言ってみた

「こんな風に酸素マスクをつける前なら

 家に帰ることは出来たんじゃないですか?」

 

「出来ました!

 でも、覚悟が要ります!」

 

覚悟・・・それは、どんな場合でも重い言葉

 

案ずるより産むが易し、だよ!」私は義妹に言ってきた

 

始めてしまえば、そこには助けてくれる人達もいて

新しい世界が拡がる

 

ひとりで抱えることではない

 

私だっているんだから、と

 

覚悟なく、主治医に方針や状態を聞く勇気もないまま

ただただ洗濯物の往復をさせるだけの日々が流れて

 

お義父さんのために個室を考えて!

お義父さんのお金を有効に使ってあげてとも言ったけれど

 

舅は4人部屋で、コロナ感染した

 

それでもまだ、リハビリをして家へ帰ろうと酸素マスクの下から訴えた

舅は力尽きた

 

でも、その頑張りはひょっとして回復するのではないか

奇跡を起こしてくれるんじゃないか

 

そう思わせてくれるほどに

 

本当によく頑張りました!

お義父さん

立派でした!

 

私の悔しさは、家に戻れるチャンスを逃してしまったこと

 

夫には、同居していない外野の嫁と言われたけれど

姑も義妹も 

後悔していないのが

これまた悔しいと思ってしまうのは私だけなのか