漢方の基本的知識を整理。
1.葛根湯(かっこんとう)
葛根湯は、急性感染症の初期、「風邪のひきはじめ」に使われることが多い。
比較的体力のある人(実証)で、自然発汗がなく、頭痛、発熱、悪寒(寒気がしてガタガタふるえる)、肩こりのある(表寒証)の人に処方される。
発汗するので、虚弱で脱水傾向のある高齢者などには適さない。
7つの薬草で作られています。
1.葛根(かっこん):肩のこりを取る。
2.麻黄(まおう):体の表面を温めて、発汗させる。
3.桂枝(けいし):同上で、作用は弱い。
4.芍薬(しゃくやく):筋肉の痙攣を和らげる。
5~7.は胃薬のようなものと考える。
5.甘草(かんぞう)
6.大棗(たいそう)
7.生姜(しょうきょう)
効能として、感冒、鼻かぜ、熱性疾患の初期、炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎、リンパ線炎)、肩こり、上半身の神経痛、じんましんが記載されている。