2つ以上の漢方薬の飲み合わせ | 富山発 現役薬剤師がお届けするやさしい漢方とハーブ

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メルマガ読者さんから、
漢方の飲み方についてご質問をいただきました。



「漢方薬を2種類を飲んでよいのか気になりました。

風邪気味だから葛根湯飲んだ後は、
(いつも飲んでいる)低血圧の漢方をお休みしました。」



「私は、複数の漢方薬をいつも常備しています。
病院で処方していただいたものです。

(インフルエンザ対策のメール講座を読んで)
インフルエンザ予防に補中益気湯(クラシエのもの)を買ってきました。

常備している漢方との飲み合わせで注意などがあれば、教えてください。」




まとめると・・・

どちらのご質問も

「2種類の目的が違う漢方薬を一緒に飲んでもいいの?」

ということですね。




例えば、
風邪をひいたのか寒気がするので、
1日3回しっかり葛根湯を飲む

こういう場合は、
体が風邪の状態なので、
風邪の治療を優先します。

いつも飲んでいる低血圧の漢方は、
お休みした方がいいです。



ただし、
朝は風邪っぽいと感じて葛根湯を飲んだけど、
その後はもう元気。

だから、夜は葛根湯を飲まずに、
低血圧の漢方を飲むというのはアリです。





補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は、
体をととのえてベースをつくる漢方薬です。


朝1回飲んだ後に、
鼻水が出るという場合は、
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)を飲んで様子をみてもかまいません。


ただ、花粉症などで
1日2-3回小青竜湯を飲まないと過ごせない、

そういう場合は、
補中益気湯はお休みして
花粉症へのケアを優先させた方がいいですね。




漢方的には、
体質改善や低血圧、冷えなどの慢性的な不調の治療と
風邪などの急性の症状の治療は、

同時進行ではなく別々と考えます。



基本的には、
風邪のような急性の病気の治療をまず優先させます。


風邪を治してから、
改めて、いつもの通常の体の状態を整えていこう
というわけですね。



 

あと、2種類以上の漢方薬の飲み合わせは、
入っている甘草という生薬の量が問題になることもあります。

こちらのブログ記事で詳しくお話しているので、参考にしてくださいね^^
https://lifekampo.com/use-kampo



「2種類の目的が違う漢方薬を一緒に飲んでもいいの?」
という質問の答えは、


・目的が違う複数の漢方薬を一緒に飲むことは、
基本的にはない。

・一緒には飲まないが、
タイミングを変えて飲むことは、体調次第では問題ない。

となります。


お役にたてばうれしいです!


 

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