「腸活の効果を感じられない人は歯周病を持っている
」
今回はとても興味深い研究をご紹介します。理化学研究所を中心とした国際共同研究グループが、歯周病と腸内細菌叢(腸内フローラ)の関係について、人を対象に調査した結果を発表しました。
これまで歯周病は「口の中の問題」と捉えられてきましたが、近年では糖尿病や心血管疾患、肝疾患、認知機能低下など、全身の不調との関連が指摘されています。今回の研究では、その背景に腸内細菌叢の変化が関わっている可能性が示されました。
研究では、歯周病のある人と口腔内が健康な人の唾液を解析。その結果、歯周病のある人では、口腔内だけでなく腸内細菌叢の構成や多様性にも明確な違い(多様性の低下)が見られました。
さらに、歯周病治療を行うことで、唾液中の細菌叢が改善するだけでなく、腸内細菌叢も健康な人に近づく傾向が確認されています。つまり、口腔環境と腸内環境は密接に影響し合っているということです。
腸活を頑張っているのに効果を感じにくい方は、もしかすると歯周病などの口腔環境が影響している可能性も考えられます。![]()
程度の差はありますが、日本人の成人の約8割(約7,900万人)が歯周病と推定され、年齢が上がるほど罹患率が高まり、特に50代以上では9割近くに達すると言われています。
