某知人がとある演奏会のゲストで出演し、オペラを披露するということで、

会場まで距離があったが、クルマをぶっとばして聴きに行ってきた。


最初から客席は埋まっていたのだが、

彼(知人)の出番になった途端、会場の後ろは立ち見客で溢れていた。


人づてで彼の前評判を聞いてはいたのだが、

生で聴いた彼の歌声は本当に素晴らしいものだった。

感動した。


彼が本格的にオペラを始めたのは大学に入学してかららしいが、

わずか数年で数々の賞を総ナメにしている実力派だ。


彼は恐らく、天性の才能を持っているというよりはむしろ、

堅実な努力型だ。

表には出さないものの、影でコツコツ努力するタイプ。

この努力の積み重ねこそが、圧倒的・魅力的な音声を生み出しているのだろう。


見た目は本当に(恐らく僕よりも)小柄で、華奢なカラダつきだ。

でも、声量がすごい。

独唱の合間のMCで彼が冗談めかして、

「僕、小柄で線が細いから、そんなカラダでどうやったらそんな(素敵な)声がでるんですか?とよくきかれすんですが、毎日ちゃんとカラダを鍛えているから、実は僕、脱いだら(筋肉が)すごいですよ」と言っていた。

なるほど、納得。


今後は海外留学をして腕を磨くそうだ。

成長した彼の歌声をまた聴きたい。


それに触発されて、自分も負けないようにがんばらなきゃなーと思った。

がんばれ、自分!




高速道路利用料金が一部を除き、一律1000円となる。

ドライブ大好きなひとにとってはかなーり魅力的な制度だ。


これについて、麻生総理も意気揚々と会見でしゃべっていたし、

各テレビでも利用者にインタビューをして、「高速料金が1000円になってめっちゃうれしいッス!」的なことをしゃべらせていた。

はいはい、って感じ。


この制度の問題は、現金で精算するひとは1000円にならない、

つまり、ETC未搭載のクルマしか割引対象とならないことである。


本来ならば(国民のためだと考えるのであれば)、ETC所持の有無にかかわらず、

一律で1000円にすべきである。

が、そうしないのは、ご承知の通り、

ETCを付けさせないと高速道路システムなんちゃら機構にマージンが入ってこないからだ。


(少なくとも)ETCを搭載しているひとにとってはメリットがあるし、

なんちゃら機構側もちゃっかり潤う。

相変わらず、抜け目ないシステムを考えたものだ、と関心してしまう。


僕が結婚の際に譲れない要件としては、優先順位から列挙すると…


①食べ物の好みが合うor好き嫌いがない。(アレルギー対象のモノは妥協。)

②自分の考え・意見をきちんと持っている。(自分の良いところ、悪いところを指摘してくれる。)

③エッチ(カラダ)の相性が合う。


結婚相手を選べるような偉い人間ではないのだが、強いて挙げるならばこんな感じだ。


①の条件は絶対に絶対に重要だ。

例えば、刺身のウマい店に彼女と一緒に行くとしよう。

この店で1番おいしいカンパチの刺身とビールで意気揚々と乾杯しようとしたところ、彼女がひとこと。

「あたし、刺身嫌いなんだよね…。」


自分がおいしいと思っている食べ物(毎日でも食べたいモノ)を彼女に全否定されるのである。

たまったもんじゃない。


趣味なんかだとお互いが自分の世界に浸ればいいのだが、

食事は毎日ほぼ一緒にするものだけに、好き嫌いの激しい相手だとツラいものがある。


そういえば、実家の近所の夫婦のことで、

旦那さんが野菜は食わない、肉も魚も食わない、食べるのは卵だけ、というマンガのような実際に起こっている話を親から聞いたことがある。

奥さんは旦那のワガママにつきあって料理を作っていたらしい(どんな料理を作っていたのかが気になる)が、結局奥さんは入院してしまったらしい…。


②の条件も僕にとって重要だ。

①が必要十分条件ならば、②は必要条件、③は十分条件と言える。


(相手の言い分を無視して)自己主張を繰り返すのは単なるワガママだが、

(その場ではカチンときても)的確に自分の意見を押し通すひとは魅力的である。


③の条件はオマケみたいなものかもだが、意外に重要だろう。

彼女曰く、冷めてしまった相手には、触れるだけでも悪寒が走るそうだ。

確かにお互いのカラダを触れ合えるかどうかは、カップルor夫婦にとって、

関係持続のバロメーターと言えるかもしれない。

鳥取県の岩美町にある、岩井温泉で1泊してきた。


もともと温泉が好きで、疲れを癒すためによく行っているのだが、いつも日帰り旅行が主だった。

今回は日程に余裕があったので、1泊してみたのである。

(本当は海外に行って視野を広げたいのだが、国内旅行で満足してしまう自分がいるのが寂しい…。)


旅館に行くと、平日にもかかわらず、そこそこの旅行客が来館していた。

まぁ1万数千円の旅館なので、学生らしきグループばかりであったが。


さて、山陰の旅館と言えば、温泉がメインだ。(どの旅館でも、フツーは温泉がメインなのだが。)

こと山陰は良質の温泉が多く、旅行客もそれを目当てに来ているひとが多い。

今回の旅館は、露天風呂の貸切サービスがついていたので、これに惹かれて宿を決めた。


老舗の旅館らしく、外観は時代を感じさせるものがあったが、

建物の中はきちんとリフォームされていた。

清掃がきちんと行き渡っているところにも好感を持てた。

(部屋の一部でボロがあったが、まぁ耐えられる範囲だ。)

旅館のようなサービス業においては、接客や料理が重要であることに間違いはないのだが、

隅々まで掃除が行き届いているかどうかも重要なファクターである。


で、楽しみにしていた露天風呂。

落ち着いた雰囲気の昔ながらの風呂で、確かに癒されたのだが、

風呂周辺の木々が周りの景色をシャットアウトしていたため、

外の景色を眺めながらボーっとしたかった僕としては、少々残念な気持ちになった…。


実家に帰省すると、親どうしのケンカ(夫婦喧嘩)にイライラする。


建設的なケンカ(例えば、ものごとを決める際のケンカ)ならまだしも、

しょうもないこと(例えば、料理の味付けとか、飲酒量の多さとか)でケンカをしているのだ。


ケンカに無駄な時間とエネルギーを消費している。

アホか。


親のケンカを傍観していて特に腹が立つのが、

ケンカが感情的すぎる点である。


お互いの思考回路を正常に回転させて、相手の言い分に沿った物言いをしなければダメなのに、

相手の発言なんてお構いなし、唯我独尊的に自分の言いたいことをただ感情の赴くままにしゃべっている。


言い終わった後、多少はスッキリするかもだが、お互いイヤ~な気持ちでその後を過ごすことになる。


まぁそれはそれで本人たちの価値観なので、

本人たちに向かって息子である僕がどうこう言うつもりはない。

ただ、彼らのケンカを見ていて幸せには絶対に見えないし、尊敬の念も湧かない。


プラスの要素がどこにもない…。


かくいう僕も彼女とはいつもケンカをしている。

が、感情にまかせたケンカは一度もしたことがない。

そのようなケンカはお互いにとって何のメリットもないとわかっているからだ。

自分が間違っていれば素直に謝るし、相手が間違っていると思えばきちんと指摘する。

だから、激しいケンカをした後でも、気まずくなることはない。


ケンカ自体が悪なのではなく、そのケンカの過程・内容が問題である。

これは夫婦に限らず、上司・部下の関係においても同じことが言えるだろう。