私の初めての“小さなお客様”は、
7歳の女の子でした。
「学校に行きたくない」
日曜日の夜になると、
不安で泣いてしまうそうです。
どうしてあげたらいいのか分からない…
そんな悩みを抱えながら、
お母様が彼女を連れて来てくれました
1枚目は、
“安心して眠れる心の避難所”。
不安や緊張でいっぱいになった心を、
ふわふわの雲や優しい光で包み込み、
「今は休んでも大丈夫」
という感覚を潜在意識へ届けるイメージ。
そして2枚目は、
“本来その子が持っている世界”。
本当は、
笑う力も、
感じる力も、
未来へ進む力もちゃんとある。
この絵たちは、
「頑張れ」を押しつけるためではなく、
まず心を緩め、
“自分を嫌いにならないため”
に作った作品です。
今回は、
初めて会う彼女の不安や緊張を考え、
いつものように頭へタッチするのではなく、
おしゃべりをしながら、
彼女の中から自然に出てきた映像や言葉を大切に拾っていきました。
そして、
その中にあった不安や恐れを、
やわらかく打ち消すように、
安心感や希望のイメージを重ねながら
この世界を描いています。
「無理に頑張る」ではなく、
“安心した先に、自然と前へ進む力が戻ってくる”
そして今回は、
絵を飾る場所についても、
少しだけお話しさせていただきました。
実は、
“どこに置くか”にも
ちゃんと意図があります。
じっと見つめるためではなく、
ふとした瞬間に自然と目に入ること。
安心感やイメージは、
言葉より先に、
少しずつ心へ染み込んでいくことがあるからです。
もちろん私は、
「学校に行かなくてもいい」
と思っていません。
勉強や運動だけではなく、
学校は、
人との距離感やコミュニケーション、
社会性を少しずつ学んでいく場所でもあると思っています。
だからこそ私は、
無理やり押し込むのではなく、
まず“安心できる心”を整えることが大切だと感じています。
心が少し元気を取り戻した時、
子どもはちゃんと、
自分の力で前へ進み始めるからです。
そして今回だけで終わりではなく、
この子には、
少しずつ“ステップアップ”していく関わりが必要だと感じています。
焦らず、
でも丁寧に。
その時その時の心に合わせながら、
根気よく向き合っていきたいと思っています。

