埼玉県北部に位置する行田市。
まぁ、仕事でもなければ、普通には中々行く機会も無いでしょう。
そんな行田ですが、この街にしかない「ある食べ物」を食べてみたいと長年思い続けて来ましたが、先日、ようやく願いを叶えることができました。
ある食べ物とは、「フライ」と「ゼリーフライ」。
この不思議な食べ物、知ってます?
「フライ」と言うがその姿も製法も、全くフライ(揚げ物)ではない。
「ゼリーフライ」と言うが「ええっ、どこがゼリーなの?」と誰でもが疑問に思う。
全く、ゼリーとは無関係の食べ物なのに、なぜかゼリーフライなのです。
なおかつ、「フライ」と「ゼリーフライ」は、名前から属性が同じ食べ物のように思いますが、ところがどっこい、全く、実に全く、似ても似つかぬ、完全に別種の食べ物なのです。
どうです? 期待が膨らむでしょ。
B級グルメブームで、行田の「フライ達」も広く知られるようになったと聞きますが、他の町では食することが難しい、極めてローカル色の濃い、興味深い食べ物なのです。
昨今、あちこちで誕生している、にわか仕立ての「B級グルメ」ではなく、行田の街に根付いた歴史ある食べ物、「フライ」と「ゼリーフライ」。
では、ご紹介いたします。
まず、フライ(発音はラにアクセントあります)。
お好み焼きに似ていますが、ほとんど小麦粉で構成され、見かけ以上に重量があります。
青のりと唐辛子を振りかけて食べますが、唐辛子がないと、途中で飽きる恐れもある。
切って食べるより、たたんで一気に食べた方が、よいかも知れません。
唐辛子には、知恵を感じます。
続いて、ゼリーフライ。
これは確かに揚げた食べ物、フライです。
パン粉なしのポテトコロッケのようなものですが、ゼリーは全く入っていません。
ポテトに「おから」を混ぜ込んだものを丸めて素揚げし、仕上げにウスターソースをくぐらせてある。
口に入れた食感は、経験したことがない食感で、舌触りは多少「ごそごそ感」がある。
ウスターソースの味しかしないが、繊維質豊富で健康によい食べ物と思われます。
しかし、なぜゼリーなのでしょうか。
まとめ。
行田の地で食べてこそ、これらフライの深さを感じられるでしょう。満足度は高い。
フライ達の姿には、日本人が置き忘れて来た「清々しい貧しさ」ある。
行田の地に「なつかしい昭和」が脈々と生きていたことに感慨を覚え、「戦後という時代」があったことをフライから改めて思い起こす。
中々行くこともない街ですが、訪ねる人の年代によっては、何か郷愁を感じ得る街でしょう。
市内には50軒を超える店が、フライを提供しているが、勧められた店「かねつき堂」は素晴らしい。行くならば、この店。