先日この本を読みました
- 「与える」より「引き出す」! ユダヤ式「天才」教育のレシピ (講談社プラスアルファ文庫)/アンドリュー.J・サター
- ¥690
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タイトルだけ見ると、「英才教育??」とか「教育ママねぇ・・・」なんて思われてしまいそうですが、内容は全くそういった話ではなく、ユダヤ人になぜ頭脳明晰な人物が多いのか??をユダヤ人と日本人のご夫婦が述べています
私が手に取った理由は、表紙の『本がぎっしり詰まった本棚』に惹かれたから![]()
こんな本棚、家にあったら嬉しいな~
なんて思いつつ・・・
(著者の方のお家の、ほんの1割くらいの本棚だそうです・・・すごい!!)
あとは、単純に『ユダヤ人』という響きに興味をもった・・・と言うのも理由のひとつです
さて、『ユダヤ人』と聞くと、何を思い浮かべますか??
私はとりあえず、
『アンネの日記』のアンネ・フランク
ナチスによる迫害・ホロコースト
イエス・キリスト
・・・こういったところが思い浮かびました
この本によると、以前米国最大の週刊ニュース誌が組んだ特集、『天才たちの秘密・20世紀を形作った三大偉人』で選ばれた3人の偉人は
アインシュタイン・フロイト・マルクス
だったそうです
そしてこの3人はみんなユダヤ人
こういった点においても、ユダヤ人についての興味が深まると思いませんか??
『天才のレシピ』と称して、本の中で7つのポイントが挙げられています
正直、この7つのポイントは、育児書や教育書を色々読んでみるとだいたい共通して書かれていることがほとんどなので、あまり『新鮮』なポイントはありません・・・
ただ、この本にとても説得力がある点は、この7つのポイントが間違っていないことを 『ユダヤ人』の歴史や実績を通じて実証している点にあると思います
ユダヤ人といえば、いわば迫害の歴史そのものと言っても過言ではないかもしれません。
ある日突然家が焼かれたり、殺戮が行われたり・・・
そういった中、一番持ち運びが簡単な『財産』が『アタマ』・・・教育だった。
ユダヤ人たちが自分の頭や子どもへの教育に投資するようになった理由はこういったところにあるそうです
また、ユダヤ教では、数千年前に経典が文書になっていたそうで、宗教を信じることがすなわち『本を読むこと』になったそう
悲しい歴史と長い歴史が合わさって、ユダヤ人たちの素晴らしい教育の伝統が生まれたようです
7つのポイントを列挙すると長くなるので、私がとても共鳴した点をいくつか挙げると、
・本でいっぱいの本棚を置くこと
いつでも手に取れるように、色んな類いの本を用意して、子どもの興味に答えよう
ユダヤ人の家庭のほとんどは、家中ぎっしり本の詰まった本棚で埋め尽くされているそうです
・子どもを観察する
押し付けはNG。子どもが興味をもったら、本を与えたり、質の良い情報がある場所へ連れて行こう
・「どう思う?」「よく思いついたね!」「いっしょに答えを探そう」
コミュニケーションの輪を大切に!「異なる意見」も受け入れられる柔軟な頭は大切
などなどです
本書の最後には、有名なユダヤ人の方たちのインタビューも載っています
色々な育児本・教育本を読むことも大切ですが、実際の偉人伝や、偉人を育てた人の伝記などを読むのも勉強になると個人的に思っているので、このインタビューもとてもおもしろく読めました![]()
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ほとんどの人は、幼少時代とても貧しい環境にありましたが(ほとんどが迫害を逃れて移民してきた歴史を持っています)、貧しくとも子どもの教育には投資を惜しまない、親御さんたちの情熱や愛情を感じました
この本は、一種の『教育本』であるかもしれませんが、『ユダヤ人』と呼ばれる人たちについて今までとは違った角度で知ることができ、その長い歴史の中から培われてきた伝統から、たくさんのことを学び取ることができる本だと思います
文章もわかりやすいので、とても読みやすい点も良いと思います
秋の夜長に興味をもたれた方はぜひ・・・![]()