さてモーツァルトのソナチネ弾いてみましょう!
椅子はピアノから少し遠めに離してみましょう。
高さは低めに調節して、股関節から折って座れますか?
股関節は思っているよりも下の方、
骨盤のでっぱりよりも下です。
坐骨の底は丸くなっているので、
ロッキングチェアを揺するように上半身を傾けて。
頭が動いてからだ全部がついてきて
指先がリードして鍵盤へ。
指を一所懸命動かして弾くというよりは
美しい声のコロラトゥーラソプラノが歌うように。
耳をいろんな方向に傾けて響きを味わいましょう。
きれいな音で弾けたら
自分で自分をほめよう!
どんな小さなことでも良くなったらほめよう!
こんなんじゃ全然だめだ、と否定せずに。
ほめることでもっともっとうまくなります!
モーツァルトのソナタは声楽のように歌う。
だからポツポツ切れる音でなく
なめらかに角の取れたやわらかい音で。
どうやったら、そんな音がだせるかな?
指先の感覚を繊細にして弾いてみましょう。
ゲンコツを握るとでっぱる関節から弾いてみましょう。
前腕で弾いてみよう。
上腕で弾いてみよう。
肩甲骨で弾いてみよう。
鎖骨で弾いてみよう。
そして胸骨で弾いてみよう。
どんな感じがした?
それぞれの場合で違いはあった?
どの弾き方が理想の音に近い?
もし難しいところ、弾きにくいところがあったら
音を減らしてみよう。
抜いても大丈夫な音、
これは抜けない音を考えてみよう。
曲をまとめていく上でもプラスになるよ。
練習しても練習してもうまくいかないときは
練習をやめて何か他の楽しいことをしてみましょう。
何も考えられなくなるまで、
イヤになるまでやってはいけません。
もうちょっと弾きたいな、くらいでおあずけにして
歩きながら、お風呂に入りながら、
あそこは今度はこうしてみよう、とか考えると
クリエイティブな練習ができます!