連続小説「オスカラン夫人」第2話「私達…」マフォはスマホの画面を三度スワイプしてから言った。「……そろそろ禁区かしら?」鳥の鳴き声が朝を知らせた。「行かないと、」私は立ち上がってシャツに腕をとおしながら言った。「それでだ。今の質問には答えが72通りあるんだな。」