今回の写真は、グレーチングの格子の隙間で花を咲かせている「ランタナ」です。
グレーチングとは、道路の側溝の上に人や車が落ちないように置かれている
格子状の金属のフタです。花の上にも下にも左にも金属格子が見えています。
そのグレーチングは道路の交差点近くに有り、上を毎日人や車が通るので、
ランタナは毎日踏みつけられ踏みつけられしているのですが、たくましく育って
一輪だけですが花を咲かせていました。
素晴らしい!!!

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ブログ「晴耕雨読 in 神鍋高原」
第515回(2025年9月1日(月)・・・毎月第1第3月曜日配信
中小企業のためのBCP策定パーフェクトガイド / 髙荷智也 / 
ものづくり BCP
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1.はじめに
 今回はBCPシリーズの5回目になります(既に、本を2記事、格言を1記事、事業紹介を1記事書いています)。BCPを策定するにあたってわかりやすい本をということで、前回は昆先生の本を紹介しましたが、今回も分かりやすい本という視点から髙荷先生の本を選びました。

2.ポイント
 ①BCPの資料で有名なものは、内閣府の「事業継続ガイドライン」や、中小企業庁の「中小企業BCP策定運用指針」なのですが、読み終わってみて分かったようなわからないような気分になってしまいます(レベルが高すぎるのでしょうか)。これでは、企業の担当者は、自社のBCPの策定を進めるの困ってしまいます。そんな問題を解決できるのがこの本のように思えます。
 ②著者の髙荷先生が本の「はじめに」に書かれていますが、「BCPとは?」という総論に関する解説項目は最小限にとどめ、丸々1冊全てを具体的な作業手順のみで構成されています。流れを具体的に説明するため「担当者設定」から「保守・運用」の10ステップに分け、さらに詳細に「BCP作成の目的・ゴールイメージの作成」から「記述内容を最新状態に保つ活動」までの39工程に分けて、第1章の先頭から順番に並べてあります。
 ③各工程には作業に必要になるテンプレートや分析シートが、すぐに使えるよう32種類準備されて、入れ込まれています。ダウンロードも可能です。
 ④そのため、この本に従ってBCP作成に関する作業を進めれば楽々BCPができるというイメージです。つまり、外部のコンサルタントの力を借りずに安価で、自社のみでBCPを作成し、さらに完成させ、保守・運営も行っていけそうです。
 ⑤最後に一言。BCPとは事業の継続をはかるもので、企業の命を大切にするものです。逆に言えば、人の命はそれほど大切にされない(言い過ぎかもしれません)。そのため、著者は人の命(従業員の方の命)を大切にするようなBCPを作って欲しいと願われています。

3.目次
 序章   中小企業のBCP
 第1章  担当者設定
 第2章  災害リスクの想定
 第3章  事前防災対策
 第4章  経営資源の特定
 第5章  災害リスク評価
 第6章  個別対策計画
 第7章  緊急時対応
 第8章  BCPの書籍化
 第9章  有効性確認
 第10章 保守・運用

4.データ 
 著者  :高荷 智也
 出版社 :ウィズワーク株式会社
 ページ数:237p
 出版年 :2015年
 定価  :本体1800円+(税)
 外観  :



BCPの策定を考えておられる事業様は、
興味が沸かれたらご一読をお勧めします。

                              MMO 井上直久