俺は、ごく普通の日常を過ごしていた。
どこにでもいる中学生がしているような、
なにもない変哲な日常を過ごしていた。
そんな日常に終止符をうっちゃったのが中学2年春。そのときである・・・
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ことの始まりは、俺がある一人の友達を変えてしまったときからだった。
その友達とは、「三宅 卓(みやけ まこと)」のことだ。
そこまで仲がよかったというわけではないのだが、普通に面白い奴で、
クラスも同じになることが多く(実際中学では3年間同じクラスだ)よく話もしていた。
性格はとても冷静で、おとなしい影の薄い人物だ。
しかし、しっかりしていて、委員長になってもおかしくないのではと思うのもしばしばあった。(結局委員長にはなっていない)
サッカー部所属。
また、結構ナルシストだった。
その人物、卓と席替えにより
席が死ぬほど近くなった頃だった。
俺は、昔からエロかったから、ちょいちょい卑猥な言葉を連発していた。
ちょいちょいじゃねえな・・・・。
頻繁に(鬼汗
まぁ、それで、
その卑猥な言葉を連発していたのだが、
どうやら卓にはひかれちゃったようで・・・。
確かではないが、
そういう風(ひいているように)に見えた。(※常人なら普通の反応だ)
そして卓がこういったのだ・・・。
「お・・・お前・・・・
○○○って一体なんのことだ@@;」
と。
まさかの俺が使った卑猥的表現を知らなかったようで、
興味津々にこちらをみつめ、根掘り葉掘り聞き出そうとする。
「流石に、説明までもは出来ないだろう。('A`;)」
といいながらも
説明してしまった自分が、≪我ながらバカなんじゃないか≫と思った。
で、卓はというと・・・・
やはりひいていた・・・。
散々聞き出しといてその反応はないだろう。ゥワァァ━。゚(゚´ω`●゚)゚。━ン!!
前記したとおり、常人なら普通の反応だが、少しむなしかった・・・。
そして翌日となったのだが、
前日のことがあり、
俺と距離を置くようになるだろうなと思っていた。
卓は俺がそこまでエロイことに気づいてはいなかったはずだ。
俺がエロイのを知ってるのは、小学校でよく同じクラスになっていた一同たちだ。
これまた前記に、よく同じクラスになるとかいたが、
あくまで中学校でのことであり、
卓とは小学校では同じクラスになったことがあまりなかったのだ。
多分・・・・。
故にショックをうけただろう。
聞きなれない卑猥的表現及びその意味を聞かされたらたまったものじゃないだろう。
だから、距離をさけられても一応謝ろうとおもい。
「卓すまねえな。」
と正直に謝った。
すると、
「ああ・・・・・・。
べ・・・・別にいいんだけどよお・・・・
おめえのせいでなあ・・・・・」
その次に発した卓の台詞はまことに信じがたいものだった。
(ダジャレではない)
卓:「俺・・・・・
覚醒しちまった・・・・・・」
俺:「(; ゚Д゚)ハァ!?」
一体どういうことか全く分からなかった。
全く理解できなかった。
覚醒ってなんだよ(鬼汗
よくよく卓からどうしたものかと聞いてみると、
細い目を見たことがないぐらい大きく広げ、
しどろもどろしながら彼はいった。
卓:「俺ネカフェいったんだけどよ、
そこで、昨日お前がいった語句をしらべてみて、
動画とか画像とかみたら・・・・
もう覚醒しちまった。
おめえのせいだかんな!!」
あぁ~。うん。えっと・・・・・
言っている意味がサパーリ・・・('・ω・`;)
大体はわかった。
だがな卓。
覚醒イコールなんなんだ??
覚醒の意味がおれには全く分からなかった。
というか、中学2年生でネカフェとはおぬしもわるよのお。
と水戸黄門のような台詞を頭の中で考えながら、もう一回聞いてみた。
俺:「なあ・・・・。
卓・・・。悪ぃんだけどよ、
覚醒ってなんだ?
もうさっぱりなんだが。」
すると今度はさっきとちがった、人を見下すような目をして、俺にこういった。
卓:「おめえなあ、○○○
とかいう単語は知ってるくせに、
俺が言ってることわかんねえの!!??
おっめえ理解力悪ぃなあ。
俺がこんなに優秀な頭脳を回転させていってやってるのに。」
俺:「イライライライライラ・・・・」
お前一体何様だといわんばかりの態度になる。
卓必殺ナルシスト爆弾が俺に襲い掛かってきたのだ。
しかも卓は巧妙に言葉を使うものだから全く歯が立たずおれは言い返せないまま終わった。
太平洋戦争ならばポツダム宣言を受け入れた日本のようなものだ。
自分がなぜか惨めに思えた。
それで、覚醒の意味なんだが、
結局聞けないままで終わった
わけなのだが、その意味は簡単に理解った。(わかった)
卓からあのまじめさが消えている。
授業中や先生の前では以前とまったくかわっていないのだが、
俺と話すときに、もはや俺でもしらなかった
専門用語(もちろんアッチ系(エロ))をつかいはじめたのだ。
覚醒とはこのことだったのか。
そう・・・・。
ついに卓は・・・・・
漢(男)
となってしまったのだ。ァ '`,、'`,、'`,、'`,、(´∇`) '`,、'`,、'`,、'`,、'`,、
いや笑い事ではない。
しかし、前までまじめだった奴が急にこのようになるってことは、
とてもオモローなことであったので、
俺たちは常人からみれば変態といわれるの決定な単語をつかい話すことが多くなった。
そしてそんな変態な人たちがあつまってグループ(以下変態グループ)になった。
大変な事態である(鬼汗
しかし、どうにもならなかった。
どうにもできなかった。
なぜならそのグループ(空間)の中で学校生活を送れるというのは、俺にとって
とても、喜ばしいことであった。
俺はエロイから、そういうところでいられるのは何かと都合が良かった。
クラスの皆にはばれていないということもあるし。
それでその変態グループの中でこのような話題があがった。
卑猥な言葉で申し訳ないが。
「もしヤルならどの女子とヤリたい?」
(恋愛感情を除いて)
う~む。
難しいなあオイ。
こんな話題が盛り上がるわけがないだろうが・・・・・
ソウ思ってた。
・・・
盛り上がっちゃってるよオイ・・・・
そう。変態グループの皆は盛り上がって誰とヤリたいか普通にいっちゃってる。
いいのかなあ。
俺はおもった。
ついに俺もいわなくてはならない。
迷ってる暇なんてなかった。
「小馬 愛美(しょうま まなみ)」
そう答えた。
性格は、おっちょこちょい。
元気・活発。
美人というより可愛い系。
お笑い好き。
バスケ部所属。
別に好きだったわけではない。
可愛いなあとはおもっていたけれど。
中学1年のころよく席が近くだったのが印象的だったからだ。
この日から俺はうすらうすら恋を知っていくことになる。
そしてもう戻れなくなる。
あり地獄に吸い込まれるかのように。
変態グループでは先ほどの話題「もしヤルなら・・・以下略」
でよく盛り上がっていた。
本当にみんな恋愛感情なんてないみたいだけど、
変態だ('A`;)
俺もまあ楽しく話していた。
しかし、あの日以来、
愛美を意識することが多くなった。
女友達から「異性としての女子」
と視点が変わってきたのだ。
自分でも何がなんだか分からなかった。
それが分かったのは中2冬。
なにがわかったかって?
それは・・・・・
俺が・・・・・
俺は・・・・・・・・・・
愛美がすきなんだ・・・
ということ。
決して生半可な中途半端な気持ちではなくて、
心からソウ思ったのだ。
これが、俺のはじめての恋であるのだとおもう。
愛美に、いつしか目をそらせることが出来なくなっていた。
そして、愛美に会うと胸が痛むのだ。
何なんだこの感情・・・・。
こんなゲームのような話だが、本当だ。
俺はずっと前から愛美にこの感情を抱いてたのかもしれない。
だとしたら、この感情に気づかなかっただけなのかもしれない。
今、俺は愛美を心から愛している。
コレだけは言い切れる。
愛美・・・・・
大好きだよ・・・・・
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