ネオ百姓・タケシ&ヒカルの産直!農園日記

タケシ&ヒカルの経営する閑々農園(かんかんのうえん)は、無農薬有機野菜と平飼い有精卵を生産し、宅配までてがける、直販農場です。

楽しく作って、おいしく食べる、がモットー!

ホームページ も見てくださいね


このブログの構成は

  ・プロローグ

     初めての読者の方へ。

     私たちの農園について、五つの記事で紹介しています。

  ・農園だより

     毎週、宅配の野菜セットと一緒にお届けしている便りです。月曜日に掲載します。

  ・農園日記

     百姓仕事の実態がわかる、日々の実録です。


  

 

Amebaでブログを始めよう!

コレって、いんげん?それとも、えんどう?

 何をかくそう、以前私は、さやえんどうとさやいんげんの区別がつきませんでした。さらにそれぞれ、きぬさやだとか、どじょういんげんだとか、別の呼び方で言われたりすると、もう何が何だかわからない。そんな私をあわれんでか、ご親切にも、グリンピースはえんどうの仲間で、あずきやささげはいんげんの仲間だなんて、くわしく説明してくれる人がいて、頭の中はパニック状態。といってもこれは、農業を始める前のハナシで、今はこんなことはありません。

 同じつる性のマメ科植物、どちらもさやごと食べる青果、と似かよっていながら、えんどうといんげんは、その性質も作付け時期も、まったく違います。もしこれを、種蒔きの際にとり違えたりすると、とんでもないことになってしまいますが、もちろん、そんな失敗はいたしません。

 えんどうは冷涼な気候を好み、関東での収穫期は五月。一方、いんげんは高温を好み、六月以降の収穫。丁度、えんどうが終わると、いんげんがそれに続いてくれます。一発勝負のえんどうと違って、いんげんは、春から夏にかけて、何度も種蒔きができ、霜が降りるまで採ることができます。採るのに手間がかかることだけは、えんどうと同じ。

 夏の間、いんげんを毎日もぐのは大変だなあ、とこの前、茨城の友人と話をしていたら、彼は「さやいんどう」とか「さやえんげん」などと発音するではないか。アレアレ?またしてもわけがわからなくなってきました。

蟻の如くせっせと貯蔵

 玉葱やじゃが芋、南瓜など収穫したものを、せっせと貯蔵して、長期間の食料を確保する。そんなアリンコみたいなこと、今どきの農家では、誰もやっていないのではないでしょうか。収穫したら即、出荷するのがあたりまえ。特に貯蔵などしなくても、南北に長い日本列島、いろいろな季節にいろいろな産地からいろいろな物が流通してくるので、野菜は年間通してある、ということになります。

 しかし、市場に出荷せず、市場から仕入れもせず、自分たちだけで何でも作って、それを年間通して売っていこうということになると、冒頭に記した三つの野菜は、大量に作って貯蔵することが必要になります。

 六月上旬は、まず玉葱の貯蔵。今から翌年三月いっぱいまでの分を収穫し、小屋の中に吊るします。五月に出荷した玉葱は、早生の種類で貯蔵には不向き。晩生の貯蔵用玉葱は、今が丁度収穫適期。その時期は限られていて、とり遅れると傷みやすく、早すぎてもまた、貯蔵性がわるくなります。でき具合と天気とを見て、ここぞという日に、一気にやってしまわなければなりません。

 アリンコ的性格とはおよそほど遠い私たちですが、この日だけは朝早くから夜遅くまで、せっせせっせと働きます。

 

気合の入るナス作り

夏野菜の中でも、ナスは最も主要な作物です。

トマトやキュウリなど生食が中心の野菜と違い、応用範囲が広い。漬物や煮物、焼きナスの他、てんぷら、フライなどの揚げ物、鉄板焼きでバーベキュー、中華風に炒めてもよし、ピザやパスタなどイタリアンにもよくあう。

夏になると毎日採れるナスは、毎日、姿を変えて食卓に上がって、あきがきませんね。

それだけに、失敗はできないナス。

ナスの苗は、遅霜のなくなる五月、丁度この連休中にほとんど植えます。

苗のうちにアブラムシがついてしまうと致命的。植えた後も、生育がもたつくと、やはりアブラムシにやられてしまいます。

ナスを上手に作るヒケツは、とにかく地力と水分のある畑に植え、グングンと育てること。スピードが大切なのです。

わが農園では、いつも三ヶ所に分けて作っていますが、それぞれとっておきの畑をナスのために用意しています。

去年は水ナスを作ったところ、これはただやわらかいだけで味にコクがなく、また収量もごく少なかったので、やめました。今年は、ふつうのナスを中心に、長ナス、油と相性のいいゼブラを作付ける予定です。

今年はアブラムシが少なそうで、やや安心。ヒョウの害だけが心配です。

楽しみな長芋だけれど・・・・

ここ北埼玉は、ヤマト芋の産地となっていて栽培がさかんです。

私も以前、知人から種芋の残りをもらって作っていましたが、どうもよくできたためしがない。聞くと、ヤマト芋は、肥料も水も農薬もたっぷり使わないとできないのだそうです。

有機栽培でヤマト芋は無理、とあきらめて、長芋を作ってみたところ、これはよくできた。大きい物は1メートルくらいにもなり、収量も上々。しかも、ヤマト芋よりもアクが少なく甘味があって、こちらのほうがおいしい。以来わが農園では、毎年長芋を作っています。

それにしても長芋掘りは、農作業の中で一番の重労働。なんとかならないものかと、短い種類の長芋というのを作ってみたら、これがやはり、ヤマト芋と同じでよくできない。センチュウという、土の中にいる虫の害にあってしまうのです。長芋がよくできるのは、虫のいない地中深い所にできるからだと気がつきました。

さて、冬の間苦労をしていた長芋堀りをようやく終えたところで、今度は次の種芋の植え付けです。

わが家では、みんなが好きな長芋。食べるのは楽しみだけれど、掘ることを考えると、一人憂いに沈むタケシ。でも、それも半年以上先のこと。マ、何とかなるか。

春のニラは、料理の主役

ニラが旬をむかえています。

えっ、ニラにも旬があるの?と思われるのも当然。今は、夏どり種のニラもあるし、ハウス栽培の冬ニラもあるので、国産のものだけでも周年出回っています。

しかし、病気の多い夏ニラは有機栽培ではむずかしく、冬はハウスの場所がもったいない。秋も旬といえるのですが、伸びる力においては春の方がだんぜん勝っていて、その分やわらかく、おいしさでもやはり今が最高。

ニラというと、料理ではわき役というイメージがありますが、春の最盛期は、おひたしでムシャムシャと食べたいもの。小松菜やほうれん草などの葉物は、本当においしい時期は冬で、春になるとなぜか味がなくなってしまいます。それならむしろ、ニラの方がおいしい。

わが家でこの時期おひたしといえば、まずナバナ、そしてニラ。

わが農園の幅広ニラは、市販の倍くらいワイド。料理の主役にもなりうる一品です。

意地で食べる玉葱

わが家では、つい昨日まで、去年の玉葱を食べていました。

玉葱の貯蔵期間は、三月いっぱいまで。四月に入ると、いっせいに芽を吹いて、ブワブワになってしまいます。四月は本来、玉葱のない唯一の月なのです。

でも、ないからといって野菜を買うのは、百姓の沽券にかかわるので、そんな玉葱でも意地で食べ続けました。

芽が伸びきって、ニラだか玉葱だかよくわからない。分厚く皮をむいて、中の青い芯をとりのぞくと、食べられる所はほんのわずか。それでも五~六個集めると、マァ、何とか料理ができあがります。

しかし、そんな意地の玉葱料理とも、もうおさらば。新玉葱ができてきました。

玉葱は、じっくり育つオクテの物ほど大玉になり、ワセの物は一般に小さめです。今とれる玉葱は、ビニールをかけて保温して、一、二週間ほど生育を早めたもの。やや無理をした作り方なので、ごく小玉になってしまいます。

一年目には本来、花を咲かすことのない玉葱ですが、こんな作り方をすると、玉葱も季節をカン違いするのか、トウ立ち続出。

普通は商品にならないトウ立ち玉葱も、収穫したてならオイシイ。もちろん、これも意地でも食べます。

芽の出ないじゃが芋

きれいに芽の出そろったじゃが芋・・・と思ったら、アレ?一ヶ所だけ全然出てない畑があるゾ。

男爵、出た。メークイン、出た。ワセシロ、出た。キタアカリ、出た。インカのめざめ(これもじゃが芋の名前)、出た。出ていないのは、シンシアだ。

フランス生まれのシンシアは、なめらかな舌ざわりで上品なお味、と最近人気急上昇のじゃが芋。

私も、今年初めて植えてみましたが、注文した量の半分しか種芋が手に入りませんでした。

味については、マァ、自分で食べてみないことには、なんともいえません。それよりもこの芋、休眠期間がごく長く、貯蔵中に芽が出ない、というのが特長です。夏に収穫した芋が、翌年の春先まで持つ、ということで作付けに取り入れてみました。

ア、そうか!芽の出ないじゃが芋だから、芽が出ないんだ、とナットク。しかし、いくらなんでも、芽が出ないことには育つわけがありません。種芋として植えたのだから、どうしたって出るはず。

他の芋クン達は、すでに本葉を広げ、大きくなっているというのに、シンシアちゃんだけは、いまだ休眠中。

いったい、いつになったら動き出すのか?チョット不安。

「とめっこ」でトマトの増収なるか?

夏野菜のなかでも、トマトは最も人気のあるもののひとつ。

今年、作付けたトマトは、ミニトマト、プラム型ミニトマト、中玉、ファーストトマト、大玉、クッキングトマト、イタリアントマト。

このうち、ミニトマト、中玉、ファーストは少し早めにビニールハウスに植えました。もう、だいぶ大きく育ってきたので、今日はそれらの誘引作業。

誘引というのは、支柱を立てて、茎がまっすぐ上に伸びるようにしてやること。といっても、ハウス栽培の場合は、上からひもをつるして、それにからませていくのが一般的です。

去年までは、ひもにトマトの茎をぐるぐるとまきつけていく方法でやっていましたが、今年は、ちょっとひと工夫、「とめっこ」という道具を使ってみました。これは、センタクバサミそっくりで、ひもをはさみながら、トマトの茎がスポッと入るようになっているもの。「とめっこ」をゆるめると、茎をズリ下ろすこともできて、なかなか便利です。

以前は、上のほうになる実に手がとどかなくなったら、そこで収穫が終わりになっていました。しかし、今年は、このズリ下げ方式で、もっと上の段まで採ることが可能です。

トマトは、夏場おおいに稼ぐ野菜。増収になるかどうか、「とめっこ」に期待したいところです。

私の好きな野菜、カキ菜

今、カキ菜という野菜が、収穫の最盛期をむかえています。

正確にいうと、宮内菜。春に伸びてくるトウをポキポキとカキながら収穫するので、一般にカキ菜と呼ばれています。

栽培はいたって簡単。種を蒔いて芽がでたら、ほぼ成功。虫はほとんどつかない。少しの面積で沢山とれる。しかもオイシイ。こんな便利な野菜、どの農家でもたいてい作っています。特に有機栽培にこだわっていない人だって、農薬なんかかけないのではないだろうか。

地元の直売所では、一束五十円くらい。それでも生産過剰で売れ残ってしまうのだから、値段なんてあってないようなものです。

いつも、有利に売ることばかり考えている生産者側から見ると、カキ菜なんて二束三文のようなもの、とつい思ってしまいます。しかし、こういう野菜こそ、実は食糧としてすぐれたものなんですよね。

有機農家の味方「ハンマーナイフ」

有機農業をやっていて何が大変かというと、虫の防除よりも、実は雑草退治なのです。

虫の大発生というのは、そう毎回あることではないのですが、草は放っておくとすぐ大発生します。草は毎日はえて、毎日成長します。除草剤(雑草を枯らす農薬)を使わない有機栽培の農家では、たいてい雑草対策が、作業の大半をしめてしまいます。

細かいところは手でむしる。大小二種類のカマを使う。草カキで削る。草刈り機で刈り払う。それともうひとつ、ハンマーナイフという、草退治のすぐれものがあります。いったいどんな農機具か想像がつきますか。

これは、耕うん機につけて使うもので、普通に土を耕すときのツメとは違って、ナイフ状の鋭い刃のついたハンマー、それが何本もついているという、コワイ機械。これでバリバリとやりながら進んでいくと、草が伸びきってボーボーになった所も、あっという間に粉砕されてきれいになります。草だけでなく、収穫後のトウモロコシやブロッコリーの茎なども粉砕。文字どうり、粉のようになってしまうので、すぐ土に還ります。

作付けで忙しくなると、草が伸びる。草が伸びると、さらに忙しくなる。この悪循環もハンマーナイフで粉砕したいところです。今日もバリバリ、がんばるゾー。