矯正治療中は、装置が歯に固定されるため、通常よりも口内の清潔を保つことが重要です。適切なケアを行うことで、虫歯や歯周病のリスクを減らし、快適な治療を続けることができます。

1. 歯磨きの徹底
矯正装置の周りには食べかすやプラークが溜まりやすいため、通常よりも丁寧な歯磨きが必要です。以下のポイントを意識しましょう。
- 矯正専用の歯ブラシを使用し、ブラケットやワイヤーの周囲をしっかり磨く。
- 歯間ブラシやデンタルフロスを活用し、装置の隙間の汚れを除去する。
- フッ素入りの歯磨き粉を使い、歯の再石灰化を促進する。

2. 口腔内の保湿
矯正装置の影響で口内が乾燥しやすくなるため、こまめな水分補給が大切です。唾液の分泌を促すために、キシリトールガムを噛むのも効果的です。

3. 食事の工夫
硬い食べ物や粘着性のある食品は装置に負担をかけるため、柔らかい食材を選ぶことが推奨されます。また、砂糖の多い食品を控え、虫歯のリスクを減らしましょう。

4. 定期的な歯科検診
矯正治療中は、歯科医によるクリーニングやチェックを定期的に受けることで、口内の健康を維持できます。異常を感じたら、すぐに相談しましょう。

適切な口内ケアを続けることで、矯正治療を快適に進め、美しい歯並びを手に入れることができます。

1. 治療へのモチベーションが低い人・非協力的な人
矯正治療は、歯科医師と患者の協力が不可欠です。

指示を守れない人: マウスピース矯正の装着時間(1日20時間以上)を守れない、ゴムかけをしない、定期的な通院を怠るなど、歯科医師の指示に従えない人は、治療が計画通りに進まず、期間が延びたり、結果が出なかったりする可能性が高くなります。
口腔ケアを徹底できない人: 矯正装置を装着すると、どうしても歯磨きが難しくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。日々の丁寧な歯磨きや、定期的な歯科医院でのクリーニングを怠る人は、治療中に口腔トラブルを起こしやすくなります。
長期的な治療に根気がない人: 矯正治療は年単位で時間がかかります。短期間での劇的な変化を期待しすぎたり、途中で諦めてしまったりする人は、費用や時間を無駄にする可能性があります。
保定装置の装着を怠る人: 矯正期間が終了した後も、歯の後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)の装着が不可欠です。これを怠ると、せっかく整った歯並びが元に戻ってしまい、再治療が必要になることもあります。
2. 重度の歯周病がある人
歯周組織が不健康な人: 矯正治療は、歯を支える骨を吸収・再生させながら歯を動かす治療です。歯周病が進行していると、歯周組織が弱っており、歯が動かしにくかったり、無理に動かすことで歯周病が悪化したり、歯を支える骨がさらに失われたりするリスクがあります。
治療優先: 重度の歯周病がある場合は、まず歯周病治療を優先し、歯周組織が健康な状態になってからでないと矯正治療を開始できません。歯周病がコントロールできない場合は、矯正治療自体が不可能なこともあります。
3. 重度の全身疾患がある人
基礎疾患の影響: 心臓病、糖尿病、骨粗しょう症、自己免疫疾患など、一部の全身疾患は、歯の動きや骨の代謝に影響を与えたり、感染症のリスクを高めたりすることがあります。
薬剤の影響: 特定の薬剤(骨吸収抑制剤など)を服用している場合、歯の動きが阻害されたり、合併症のリスクが高まることがあります。
妊娠中・授乳中: 妊娠中はホルモンバランスの変化で歯肉炎になりやすく、レントゲン撮影にも制限があるため、安定期に入ってから治療を開始する、または出産後に延期することを推奨されることが多いです。
4. 口腔内に問題がある人
多数の未治療の虫歯がある人: 矯正治療開始前に全ての虫歯を治療しておく必要があります。
歯根が極端に短い、または吸収が進んでいる人: 歯根が短いと、矯正治療でさらに歯根吸収が進むリスクが高まるため、治療ができない、または非常に慎重な計画が必要になります。
重度の顎関節症の人: 矯正治療によって噛み合わせが大きく変化することで、顎関節症の症状が悪化する可能性があります。まずは顎関節症の治療を優先したり、矯正治療と並行して顎関節の管理が必要になったりします。
歯に強い食いしばりや歯ぎしりの癖がある人: 歯に過度な力が加わり、矯正治療の妨げになったり、歯根吸収や歯の損傷のリスクを高めたりすることがあります。
5. 費用や期間の制約が厳しい人
経済的な余裕がない人: 矯正治療は高額な自費診療であり、数年にわたる治療期間中に費用がかかり続けます。費用を捻出するのが難しい場合、治療の継続が困難になる可能性があります。
治療期間の制約が極端な人: 例えば、数ヶ月後には海外転居が決まっているなど、極端に短い期間で治療を終える必要がある場合、対応できる症例は限られます。
これらの項目に当てはまる場合でも、矯正治療が全くできないわけではありません。しかし、治療の難易度が上がったり、リスクが高まったり、特別な配慮が必要になったりすることが多いです。

矯正治療を検討する際は、ご自身の健康状態やライフスタイル、協力体制などを正直に歯科医師に伝え、**「本当に自分に矯正治療が向いているのか、現実的な治療計画は何か」**を十分に相談し、納得した上で判断することが重要です。

1. 歯並びや噛み合わせに悩みがある人
これが最も基本的な条件です。

見た目のコンプレックスがある人: 出っ歯、受け口、すきっ歯、ガタガタの歯並び(叢生)など、見た目が気になり、自信を持って笑えないと感じている人。
噛み合わせが悪い人: 特定の歯ばかりで噛んでいる、うまく噛めない、顎が痛む、肩こりや頭痛がひどいなど、噛み合わせの不調が原因で体の不調を感じている人。
口腔衛生が気になる人: 歯並びが悪くて歯磨きがしにくく、虫歯や歯周病になりやすい、口臭が気になる人。
発音に影響が出ている人: 歯並びが原因で特定の音が発音しにくい、滑舌が悪いと感じている人。
2. 治療へのモチベーションが高く、協力的な人
矯正治療は、歯科医師と患者さんの協力が不可欠です。

長期的な治療に根気強く取り組める人: 矯正治療は年単位で時間がかかります。途中で諦めず、最後まで治療を継続できる精神力が必要です。
定期的な通院ができる人: 装置の調整やチェックのために、月に1回程度のペースで定期的に通院できる人。
歯科医師の指示を厳守できる人: マウスピースの装着時間、ゴムかけ、食事の注意点、歯磨きの方法など、歯科医師からの指示をきちんと守れる人。特にマウスピース矯正は、自己管理が成功の鍵を握ります。
口腔ケアを徹底できる人: 矯正装置を装着すると、どうしても歯磨きが難しくなります。虫歯や歯周病を防ぐために、普段から丁寧な口腔ケアを心がけ、必要に応じて歯科衛生士の指導をきちんと受けられる人。
保定期間中のリテーナー装着を怠らない人: 矯正治療後の「後戻り」を防ぐためには、保定装置(リテーナー)の装着が非常に重要です。指示された期間、きちんとリテーナーを装着できる人。
3. 健康な口腔状態である人(または治療の意思がある人)
重度の虫歯や歯周病がない人: 矯正治療を開始する前に、虫歯や歯周病は全て治療しておく必要があります。これらの治療を優先し、口腔内を健康な状態にできる人。
歯周組織が健康な人: 歯を動かすためには、歯を支える歯茎や顎の骨が健康であることが不可欠です。歯周病が進行している場合は、まずその治療が優先されます。
4. 成長期のお子様
顎の成長を利用したい時期の子供: 4歳〜12歳頃の混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)は、顎の骨の成長をコントロールできるため、骨格的な不正咬合を改善しやすい時期です。将来の本格矯正の負担を減らしたり、抜歯の可能性を低くしたりできる可能性があります。
5. 高度な技術を求めている人・難症例の人
歯並びが大きくガタガタしている人: 重度の叢生や不正咬合を持つ人。
外科矯正を検討している人: 顎の骨格に大きなズレがあり、手術を併用して治療が必要な人。
治療の選択肢を幅広く探している人: さまざまな矯正装置(ワイヤー矯正、マウスピース矯正、裏側矯正など)の中から、自分に合ったものを選びたい人。
失敗のリスクを低減したい人: 矯正歯科専門医や認定医のいるクリニックで、より専門的で質の高い治療を受けたいと考える人。