「もしドラ」、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネージメント』を読んだら」が２５０万部を超す売り上げだそうです。さらに題材になった「マネージメント エッセンシャル版」も６３万２０００部を売り上げています。専門書では、１０万部を販売すれば、ヒット商品といわれるだけに凄い数字だと思います。
「もしドラ」は昨年、購入して読みました。感想としては、過去に、ビジネスネタ等を小説やアニメにした例は多数ありますが、ストーリーの斬新さが売りで面白く読ませていただきました。但し、小説としての文章のレベルと題材にしているドラッカーの「マネージメント」をかなり浅くしか盛り込んでいない点から、ここまで販売部数を伸ばすと思っておりませんでした。
販売の成功には、マーケティング戦略が駆使されている点にあります。
まず、ターゲットとする顧客を、今まで専門書を読まない若者層をターゲットを明確にし、表紙を萌系のイラストで興味付けをして、ターゲットに対し受け入れやすく話題性があるストーリーの中で専門分野を学べる事が成功要因だと思います。ＳＴＰマーケティングが出来ていると思います。
表紙のイラストがかなり萌系のイラストで中年オヤジが購入するのが逆にハードルでしたが(;^_^A
さらに、専門書の販売「マネージメント エッセンシャル版」からアニメへと、さらにＡＫＢ４８の前田敦子さんを主演に映画化の挿入歌でソロデビューと見事なメディア・ミックスの手法が取られています。
