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ほんだな

読んだ本の記録・メモ。

12の問いに対して、答えるのではなく、思いつくままにつづってある文章。
脱線したりもするけれど、田口ランディの思考回路にそって読める気軽なエッセイ。

以前は、「人生に文学は必要でしょうか」とか「人生は生きるに値しますか」の問いにいろいろ考えてしまったけれど、今回読んだら、「神様はいますか」というところで、うーん、と考えてしまった。

神様はきっと存在するんじゃないかなぁ。「いる」かはわからないけれど。
たとえば、「感情はありますか」とか「運命はありますか」とかいう問いとちょっと似ているような(違うような)。抽象的なものとして、存在はしているような気がする。
あとは、それが、ひとりひとり別個のものなのか、共通のものが存在しているのか。それは問題だけど。

長くなるから書かないけれど、ちょっと考えたり、した。


神様はいますか? (新潮文庫)/田口 ランディ

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僕って何?
青く若い自問自答よりも、ただ単純に学生運動に興味がある。
『二十歳の原点』『ノルウェイの森』『エスケイプ/アブセント』・・・。
断片的にしか知らない、その時代。
いったい何を信じていたのかとか、それは自分の本当の考えなのかとか。どうしてそこに暴力が存在し始めるのかとか。思想って何なんだろうとか。
知らないことばかり。


僕って何 (河出文庫 (み1-4))/三田 誠広

¥620
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久しぶりに再読。こういう本をおもしろいと思うようになった自分は変わったなと思う。10年前だったら読んでもこういうふうには感じなかっただろうな。

夢中になって読んだけど、やっぱり、報道ってなんだろう?と思う。
生死の現場で、情報ってどれだけ重要なんだろう?って思ってしまう。
それは自分がそういう側面からの仕事に携わったからなお思うんだと思う。
それが役割、それが仕事だと理解しても、なお。
初日に現場へ行く記者の姿を読んで、命を救うために登る人とは違う、と。

スピードと正確性。その情報があるからこそ、救助も速やかにできるのだとわかってはいるのだけど。「新聞」というものを信頼しているのだけど。
そしてきっと内部には、ここに描かれているような、報道の本質とは別の戦いもあるんだろうね。組織内の争いや個人的な感情が。


クライマーズ・ハイ (文春文庫)/横山 秀夫

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再読。重すぎず軽すぎずそれなりにおもしろい短編集は大事。

親と子の結びつきはその親子親子で独特で、どこにだって物語はあるのに、わたしは正視できない。現実だってそう。自分と親の関係も。彼と彼の親の関係も。マザコン。
そしてわたしが親になっても?


マザコン/角田 光代

¥1,470
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久しぶりの再読。オリンピック見てるから??

最近、こういう青春小説(という言葉でくくるのもどうかと思うが)や、若い年代の(?)小説がけっこう好きです。学校ものとか部活動ものとか。

そこそこおもしろくテンポ良く読んだけど、中途半端な感じかな。
陸上の話にしても性の話題にしても、中途半端な印象。


800 (角川文庫)/川島 誠

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後悔する言動や、言えなかったごめん、隠しきれなかった僻み、繰り返す自己嫌悪。
大嫌いだった親友がいたことを思い出した。
目に見えないグループ分けの中で汲々としていたことも。
他人に対しても自分に対しても不器用で、嫌悪感を抱いていて。

大人になって幸せです。高校時代からそう。
くだらない人間関係を気にしなくてよくなった。
大好きな友達もいる。

素朴で泥臭いけど、あたたかい小説。


きみの友だち (新潮文庫 し 43-12)/重松 清

¥620
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この人の小説はいつもあたたかい。
あまりがんばりすぎずに生きていきたいと思うときもあるけれど、がんばらざるをえないときもあるのだろうなと思ったり。無理をした形での幸せはしんどいと思う。

この短編集の中では意外と『砲丸ママ』が好きかも。
なんか明るくて。


みぞれ (角川文庫 し 29-6)/重松 清

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