人は誰しもミスをする。
だから人はミスの許されない状況では見直しをするのだけど、それでもミスを見逃してしまうこともよくある。
そういうときに使える簡単なテクニック。それが、「異なる方法で見直しを行う」だ。
例えば、パソコンで打ち込んだ資料をチェックしたいなら、印刷してから見直す。
テストであるなら、最後の問題から遡りながら見直してみる。
こうすることで、一度目には気付かなかったミスに気付きやすくなる。
それは何故か?
人には思考の癖がある。その思考の癖は盲点を生む。ケアレスミスはそういう盲点によって生じるものだ。もし見直しを一度目と同じ方法で行えば、一度目と同じような盲点に引っかかってしまいやすくなるだろう。
したがって、思考の流れを少しでも変え、盲点となる場所を変えることで見落としを減らすことが重要なのだ。
また、思考の流れを変えるのは異なる人間が見直しをする場合にも必要となる。例えば、交通事故の起こりやすい交差点があるように、人間が共通してミスをしやすいスポットというものがあるからだ。異なる人間でダブルチェックをしたところで、同じ方法で見直していたら、その人も同じ盲点に引っかかってしまう。
看護学生や看護師には、テストや業務などミスの許されない場面が多い。この方法を用いれば見直しの効果を上げることができるので、是非試していただきたい。