息子よ、


「興味のない本を読むのは苦痛や」と、


私がある本を薦めた時に言ったよね。



そうかもしれない。

いや、そうだと思う。

だけどね、自分の好みってものすごく狭いんだよ。


他人が薦める物やコトは、その人の好みや価値観で良いと思ったものだと思うんだ。

それは、単純に面白いと思っただけかもしれないし、君にとってプラスになると思ってくれたものかもしれない。


だから、他人が薦めてくれたことは一度受け入れてみた方がいいと思う。

本で言えば、読んでみる。

食べ物であれば、食べてみる。

映画であれば、観てみる。

場所であれば、行ってみる。


今、世の中は情報で溢れている。

知らないことでもググればすぐに手に入る。

誰でも同じ状態になれる。


つまり、「知っている」ということは強みにはならないということ。


社会で成功するため、人生を豊かにするためには、「経験」することが大切なんだ。


読んだことがある。

食べたことがある。

観たことがある。

行ったことがある。

作ったことがある。

売ったことがある。

使ってみた。


経験すると、感想や評価などオリジナルの意見や考えを持つことができる。


もちろん、お金や時間を使うことになるので、モノによっては損した気分になるかもしれない。

だけど、その経験は後々になって必ずプラスに働くんだよ。

絶対にマイナスはない。

だから、損ではなくて、経験に支払った投資と思えばいい。


世の中には自分からだけでは絶対に出会わないコトがある。

自分では、絶対に手に取らない物がある。


出会うチャンスが来たんだったら、手にとってみようよ。



その一冊が、価値観を変えるかもしれない。

好みを変えるかもしれない。


そして、

人生を変えるかもしれない。