岐阜県美術館にてルドン展を観てきました!!
岐阜県美術館の豊富なルドン コレクションを中心に日本全国からルドンの作品が集結。
優品が揃う見応え抜群のルドン展となり、国内の所有作品のみでもこれだけのものが出来るのだというまたひとつの指標になったのではないでしょうか。
個人蔵の作品にも素晴らしいものが多くまたいつ観られるかわからないし…黒の版画から色彩の油彩、パステルまで、ルドン好きにはマストの展覧会でした。
なかには 高島屋資料館 なるものからの出品もあり面白かった。
ルドンは早い段階から日本に紹介され各地各人で購入されたらしく日本全国にまだまだお宝があるのだろうな〜。
またルドンの師ロドルフ·ブレスダンの作品展示もあり、これもとても良かった。
多分初めて観たと思うけど好みの感じでした。
ルドンは普通ににデッサン力も高いことも改めてよくわかった。
ドニやヴュイヤールなどなど交流のあった画家たちのポートレイトもとても綺麗。
コローにも会ったことがありその時受けた教えというのも響きました。想像力と現実の融合。
展示にはなるほどコローっぽい!という作品もあり。
決してルドンは 特異点 というわけではないのだな〜
黒の時代の、突き離す冷たい黒ではない、でもその奥に見えない何かの存在が透けるようなルドンの版画も好きだけれど、今日はどちらかというと色彩に目醒めてからの作品に心惹かれた。特に花の絵とペガサスかな。
黒を用いていてもルドンにはこの色が見えていたのでしょうね。多分?
…この一ヶ月めっきり弱った祖母に母や伯母&叔母が付き添い私たち姉妹はそのサポートという感じで過ごしていて、とうとう旅立った祖母を昨日告別式で見送ってきました。
そんなこんなでそれなりに疲れていてあまり万全の状態では観られなかったけれど、やはり来て良かったと思います。
横須賀の瑛九展は逃したけどね…。
同時開催の山本芳翠展も観ました。
本当にざっとで申し訳ない…
フツーに物凄い画力。
ルドンと同じくジェロームに師事したということでルドン展とも繋がりをもって観ることが出来ます。
私が へぇ~ と思ったのは
山本芳翠が表紙絵と挿絵を手掛けたという、フランスで刊行された日本の和歌選集『蜻蛉集』。
西園寺公望が古今和歌集などから88首を選びジュディット·ゴーティエが数年かけて詩文に再訳したものだそう。
紀貫之による仮名序の抄訳にはじまる豪華本で文化人の間で話題となったとか。
へえええ〜。
フランス語わかれば訳詩がどんな感じか味わえたのになー残念だわ。
初来館の岐阜県美術館!
休憩所の空間の取り方も素敵で美味しいコーヒーが200円で飲めてありがたや〜。
美術館の周りの木立もとても気持ちが良い。
素敵な美術館でした!
またいつか…来られるかな〜
記念に図録を買ったので家でゆっくり眺めたい。