6月相場概況
①スクラップ発生量
若干の復調気配
コロナ明けの今後に期待
②メーカー購入量
前月比ほぼ横ばい
③国際市況・輸出
中国の安価鋼材の
輸出増加で、製品
価格に下押し圧力。
鋼材需要もなく、
盛り上がっていない。
世界の粗鋼生産(鉄鋼製品の基礎となる鋼)量
は19億トンと言われており、そのうち、
中国が占める割合は50%の約10憶トン
です。
中国の鉄鋼市場の動向は、粗鋼の主原料である
鉄鉱石とスクラップ市況に大きく影響します。
③に示した状況下で、製品価格が下押しすれば、
当然原料価格も下げ圧力がかかります。
鉄鉱石価格は2四半期ぶりに下落しました。
しかしながら、原油などのエネルギー価格が
総じて上がっていることと、円安ドル高の進行
などの要因で、価格水準は依然として高水準
です。
スクラップもこれと同じ要因で、弱含み要因があり
ながらも、価格としては、高水準を保っています。
また、コロナ明けの経済がいまひとつ戻っていない
ことからの発生減少、製鉄業の脱炭素の取り組み
で、スクラップ使用量が増えていることも、
スクラップ相場を底堅くしています。
したがって、今月はあまり大きな変動なく推移しそうです。
以上最後までお読みいただきありがとうございました。