私が双極性障害という病気になったのは、今から14年前のことです。あまり聞きなれない病名ですが、大変わかりやすい病気で、私の場合、周期的に「鬱状態」になります。鬱は非常に苦しい病気です。とにかく何もする気力がなくなります。私は音楽療法士という仕事をしていますが、仕事は何もできなくなります。外出する気力もない、自分の部屋から出る気力もない、家事をする気力もない。ひどい時はお風呂に入る気力もない、着替える気力もない、、歯をみがく気力もない、・・・・・しばらくの間パジャマも下着も着替えずに過します。目の前にくずかごがあって、30センチ離れたところにゴミが落ちていても、それを捨てる気力がありません。ですから、部屋がゴミ箱のようになります。でも、どうにもなりません。家族と話をする気力もない、音と光と人がいやになります。夜になると、睡眠薬を飲んで寝ます。昼間は寝たり、ぼーっとして座っていたり、なんとなくテレビをつけています。しかし欝の時はテレビを見ていても、何も面白く感じません。ストーリーが頭に入ってこないこともあります。
私は53歳の女性です。86歳の母と61歳の障害を持つ姉と暮らしています。私も母も姉も家事援助のヘルパーさんを頼むことができます。夕飯は一応ヘルパーさんが、作ってくれますが、朝と昼は高齢の母が簡単なものを作ります。母には申し訳ないと思いますが、どうすることもできません。
でも、鬱は必ずいつかなおります。その日を待ちながら、じっと耐えるしかありません。
鬱は大体2週間から2ヵ月位続きます。
鬱のときに一番辛いのは、自殺願望が出ることです。自分は生きていても、何も価値のない人間に思えてきます。また、鬱はあらゆる病気の中で一番苦しい、と言われています。その苦しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。その、苦しさから逃れるには、死ぬことしかありません。
私は幸か不幸か、3度自殺を企てました。3回とも失敗しました。3回とも睡眠薬を飲んでも、眠れない夜のことでした。
この続きは、次回に続きます。