【観劇日記】女王の盲景 空想組曲番外公演Vol.1 | kaネとmo観劇日記

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年間200本程の観劇。
その感想やらを忘れないように、記しておこうと思います。





1/8(水) 夜公演   ★初日
最前列下手


2014年の観劇はじめ。


昨年出会った劇団。
その素晴らしさに惚れてリピートしたほど。
その番外公演と銘打った新作。


島に住む目の見えない少女。
実は少女ではなく若さを保ったまま年老いた女性。
彼女の隣には年老いた恋人?幼なじみ?
二人は架空の生活をしている。
その世界を彩る数人の人びと。

やがてその架空の生活は破綻していく。
それは忍び寄る死。
老い。

ここにいる人たちは、みんな傷ついている。
生き方を見失っている。

ついに自分を取り戻す時がくる。

それは死を受け入れること。


幻想と現実、どこまでが…どこからが…。
如何に生きるか…如何に死ぬか…。


不老不死は、古くから様々な作品のテーマとして扱われてきた題材です。
この作品では、その設定が新鮮で興味深かったです。


なかなか面白い話でした。
ちょっぴり人間関係を掴みきれないところもありましたが、
それはきっと、ささっと語られた時に、ちょっといろんなことに考えを巡らせていたから。


気になっていた女優、小玉久仁子(ホチキス)さんを初めて観ました。
ひとり芝居もされる女優さん。
この作品でも、何役もこなします。
いや、正確に言えば、何役もこなす女性の役を演じてます。
そのパワフルさは圧巻です。
元気な怪優、清水宏さんを連想しました。
うーーーーん、ただ…、
作品のカラーにこのキャラクターが少々ミスマッチな気がして、
ちょっと胸やけ。
別の作品やひとり芝居で、また観てみたいですね。


■追記■
イケメン俳優、イケメン劇団の力を感じました。
キャラメルボックスの鍛治本大樹さんが出演されているためと思われますが、
客席の9割以上が女性です。
初日ということもあるのでしょうけど、
開場前に数十人が並んだほど。
上演中も、彼の演技に大喜びで、笑いや歓声が溢れていました。
終盤にはすすり泣く声もたくさん聞こえていましたね。

いやぁ、イケメン恐るべし。