『香港エキスプレス』のただならぬ言葉遣いが気になって調べたら、やはり…。この作品の原作は、チェイノ(崔仁浩)の『火の鳥』だったのだ。
この作家が誰かといえば、日本風にいえば、司馬遼太郎と渡辺 淳一と三島由紀夫(よく知らないけれど)を足したような作家。
まず、骨太な歴史小説が多くあり、最近放映した『商道』や、
これから放映する『海神』など、日本でも、もうすぐ広く知られるかも。

恋愛小説はお手の物で、だいぶ前の作品だが、名作『ディープ・ブルーナイト』や、『冬の旅人』など数えたらぎりがない。もちろん、ナオキ賞的なものも、ちゃんと貰っている。

そうかと思えば、仏教界やカトリック界からも文学賞を貰っているのには、履歴書を見て始めて知ったから、改めてビックり。最近は『儒林』を書き上げたから、儒教についても書いたことになる。彼自身はカトリック信者らしい。
いま彼は、ちょうど還暦を過ぎたところ。100冊を超える作品がある。
こうなると、こんなに多産の韓ドラも、彼のおかげで救われるところが少なからずか。
というわけで、やはり隠しようの無い言語能力を目の当たりにした思いで、最近流行だが、
「言葉の力」を改めて感じたり。韓ドラの次は、韓小説か。