中国の福建省にあるCATL(寧徳時代新能源科技有限公司)の本社の勢いが止まらない。場所は、福州空港から高速道路を使い車で1時間のところにある烏龍茶が有名な地域だ。
CATLの従業員は約1万3000人、その家族を合わせれば約4万人という規模です。敷地内には従業員用のマンションや幼稚園、ショッピングセンターや来客者向けのホテルまで併設されているためCATL関係者だけの「街」になっている。
街の中心には大きな車載用リチウム電池の巨大工場がある。日産の「新型リーフ」向けの電池だと年75万台分が生産できる規模の敷地。
また、精算能力は欧州メーカーの間では世界レベルの技術水準であると実証済みだ。中国国内ではすでに、独大手のフォルクスワーゲン、独メルセデスベンツ、仏ルノー、米ゼネラルモーターズなど、が車載用電池を採用している。
日本の企業では、日産自動車と中国の東風汽車集団の合弁会社が今年上期にも電動車に搭載されるという。さらにホンダ、トヨタなども電池採用に積極的で近い将来採用が見込まれる。
CATLが大企業として世界中に認知されたのは中国の国策でもあると言われている。中国では今後の車載電池市場の広がりは序章に過ぎない。世界シェアのトップにのぼりつめるのにそう時間がかからないだろう。