厚生労働省は12月27日、16年の年次有給休暇(以下、有給)取得率が49.4%だったと発表した。
業界別では「宿泊・飲食サービス」(32.8%)、「建設」「卸売業・小売業」「生活関連サービス・娯楽」「教育・学習支援」などが30%台で低迷している。過去の調査を見ると、最も高かったのは1993年で56.1%。00年以降は50%を下回る水準で推移している。
この水準は世界の中でも低く、日本の有給取得率は調査した世界30カ国の中で最下位となっている(エクスペディア・ジャパン調べ)。
取得率は、ブラジル、仏国、スペイン、オーストリア、香港が最も高く(いずれも100%)、次いでメキシコ(86%)、米国(80%)、インド、イタリア(いずれも75%)、と続いた。ブラジル、仏国、スペインに関しては、平均有給付与日数が日本よりも10日多い(30日)が、取得率は100%だった。
驚くことに自身の有休日数を把握していない方が47%と群を抜いてトップだ。また有休を取ることに罪悪感を感じてしまうなどの答えも上がった。
労働時間が長いといい仕事ができるわけではない。効率の良い時間配分をし定時帰宅、家庭も円満にできることが本来のあるべき姿であって理想像だと思う。守るべきものを明確にし、それ以外は全て排除するぐらいの覚悟が必要なのかもしれない。