
「エージェントやらが騎手の騎乗を決めるようになってケイバがつまらなくなった・・・」
「G1レースを勝つのはいつも同じ関係者・・・」
「結局は生産される牧場で将来が決まっているよ・・・」
・・・などなど・・・。
そうかなぁ~・・・私、写真人なんて脩ちゃん一筋なので今のところケイバが楽しくて仕方ないのだが・・・。

パドックでフツ~に歩いている姿さえかっちょ良い・・・キャァ~~~


先日もこのチンケなブログで書いた事だが、エージェントの数が圧倒的に少ないので、ごく限られた関係者にのみにアドバンテージが与えられているかのように思われてしまう。

この夏からJRAは本格的に騎手のエージェント(=騎乗依頼仲介者)に関するガイドラインが発表されてが、いささか遅すぎる感は拭えない・・・これまで騎手のエージェントに関しては”現場優先”に委ねられていたのである。
現場となるのが東西のトレセンなのだが、このトレセンには限られた人間しか入ることが許されていない。
無論、一般の競馬ファンでも入る事は可能なのだが、事前に”天下のJRA様”の許可が必要となる。
実質的には不可能に近い。
また、我々メディアの人間(専門誌、新聞、ラジオ、テレビ以外)に関しても厳しい制限がある。
広大な土地、何千人&何千頭の人間と馬が働くトレセン・・・これが美浦・栗東と東西にある。
全国に散らばるJRAの職員は2000人もいない・・・とてもじゃないが個々の競馬関係者の状況を把握するのは難しいと思われる。
故に制限を加え現場の人間に委ねて来た部分もあるのだが・・・

騎手のエージェントというのは何も今始まったことではない。

私、写真人が競馬を始めたン十年前から騎乗依頼仲介というのはフツ~に行われて来た。
専門誌やスポーツ新聞のトラックマンさんが取材等の合間に仕入れて来た情報も元に騎手に騎乗を尋ねるなんていうのは何も珍しい事ではなかった。
「日曜日の重賞、○×厩舎の馬なんだけどまだ騎手が決まってないんだよね・・・。○□騎手、もし空いてたら乗ってくれないかっ!?オレの方から調教師に話しておくよ。」
「○×騎手、来週関西(or関東)に行くのか・・・。ちょっと面白い馬がいるんだけど調教師に話しておいてやるよ。」
「オレは裏開催に行くから騎乗出来ないなどよね・・・。誰か乗れる騎手いないかな?」
・・・などという会話はごく日常的にトレセンで聞かれていた会話。
ン十年前も今もこのような会話は良く聞かれる。
がっ!
日本の競馬(=特にJRA&南関東)の馬のレベルアップに伴い、各馬のレベル格差が出てきた・・・。
具体的に言えばサンデーサイレンスが出てきたあたりからか・・・折しも日本は絶好調のバブル経済の中。
「牝馬で6000万円だからね・・・これで走らなかったらちょっと怖いね・・・。」
当時開業したばかりの”某・現在ベテラン調教師”は言っていたものだが・・・。
「競馬は人1:馬9」と言ったのはアメリカの名手、クリス・マッキャロン。
それまで日本は”人3:馬7”なんて言われていたが、最近ではマッキャロンの言葉のとおりになりつつある。
こうなると日本のホースマン達・・・生産者、育成牧場、馬主、調教師、騎手、競馬マスコミ・・・そしてファン・・・。
走る馬(or走りそうな馬)を追っかける事になる。

21世紀になりさらにバブル経済は完全に崩壊・・・競馬も世界も徐々に淘汰されてくるようになる。
昔は”G1馬のふるさと”と言われていた旧・静内町、30代にして引退して行く若手騎手、定年を前に廃業を余儀なくされる調教師・・・競馬雑誌も随分と廃刊になった・・・

つまらない能書きは割愛させて頂く・・・キリがない・・・。
でっ、いきなり結論なのだがっ!
もっとエージェントを増やしましょう!
リーディング上位の騎手にはほとんどエージェントが付いている。
新人、中堅、ベテランも含めほとんどの騎手のエージェントが付けば少しは競馬が面白くなりそうな予感???
エージェントももっと進化して、生産牧場、育成場、馬主の世話もすればよい。
現状では騎手の方からエージェントの指名ができにくい・・・様な感じ・・・がする・・・事もない・・・気がする・・・今日この頃・・・騎手、エージェントが相互に活躍して行けば良い。
さらにG1レース後のインタビューでもエージェントが堂々とファンの皆様の前に出て・・・
「この馬は私が牧場で生まれた時から注目していた一頭です。騎手もあえてベテランではなく若手に依頼したことで思い切った騎乗で見事優勝してくれました。関係者の皆様、ファンの皆様に感謝です!」
・・・なぁ~んてインタビューはありえないだろうな・・・
現実、武ちゃん(=当然、エージェント付き)の最近の成績を見れば一目瞭然。
エージェントが増えて様々な騎手が活躍して競馬が盛り上がるのは難しいのであろうか・・・。
まっ、競馬は馬を見ましょう・・・馬を・・・!
騎手にこだわりのある方は地方競馬に行けば良い・・・年間100勝以上している騎手は結構いる。
一場あたりに登録している騎手も少ないので応援のしがいがある。また、馬の格差もあまりないので面白い。
今週から三場開催(函館・福島・阪神)が本格的に始まったが、騎手が分散する分面白くなると考える私、写真人!
がっ!
応援しているのはいつもの脩ちゃんだったりするのだけど・・・
