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雑誌創刊当時の編集長・Tさんとは古いお付き合い・・・以前、光文社から発売された「競馬の達人」で仕事をしていた仲である(=懐かしいなぁ~)。
2年前だっただろうか・・・いきなりTさんから電話。
「写真人ちゃん、久しぶり!今度ね、オレ、競馬雑誌立ち上げでいきなり編集長をまかされてね・・・。
あれこれ力を貸してよ!」
・・・その後、Tさんは一身上の都合で編集部を去る事になるのだが・・・。
軌道に乗るのには最低1年はかかると思っていたので創刊当時はあれこれ微力ながら協力してきた。
この「ウマジン」・・・実はもと「馬券ブレイク」という雑誌で誌面&若干のスタッフ一新でスタートした雑誌である。
編集部にも何人か知り合いがちらほら・・・。
編集長が代わってからはお力になれてないが毎月雑誌は届く。

パラパラっとめくり最後のページにこんな記事が・・・。

・・・う~~~ん・・・このまま廃刊に追い込まれなければ良いが・・・


ただでさえこの不景気に競馬メディアの衰退・・・しいては競馬全体の衰退につながりかねない・・・。
前・編集長のTさんとは何度か意見交換をしたことがあるのだが、”良い意味”での競馬感の相違があった。
まぁ~それだけ真剣に競馬を考えての事なのであるが・・・。
ただ、ひとつだけ残念な意見があった。
「競馬雑誌の売り上げを考える前にどうしたら競馬が盛り上がるかを考えねばね・・・。まずは一人でも多くのファンに競馬場に足を運んでもらって馬券の売り上げアップを図らなければ競馬雑誌の売り上げは上がりませんよ!競馬を知らないファンに競馬の魅力を伝えるには競馬場が一番ですからね・・・。」
とっ、知ったかぶりの私、写真人・・・。
「写真人ちゃんが言うのもわかるけどね・・・。競馬場入場者や馬券の売り上げアップは主催者・JRAが考えれば良い事・・・我々には関係ないよ!」
目線をそらしてのTさんの発言・・・最後の一言が気になっていた・・・
”我々には関係ないよぉぉぉぉぉぉぉぉ(=エコー付き)”
果たして本当にそうだろうか!?
日本の競馬はズバリッ”果てしなく国営競馬”に近い!
主催者・JRAだけでは競馬の繁栄はなかなかうまく運ばない。
今回の震災の影響で福島競馬の開催についてもあれこれ書類を揃えた上で農林水産省から許可をもらわねば何もできない主催者なのである(=イヤミじゃ~ありませんよ!)
何よりも”競馬法”&”中央競馬会法”という法律に縛られている組織なのである。
・・・がんじがらめの環境ではあるが、天下のJRA様はがんばっておられる・・・(たまに政治力のにおいがプンプンする時があるが・・・)
でっ!
そんな競馬を盛り上げるのは我々・メディアの人間しかいないっ!
とっ、勝手に意気込む私、写真人!
出版社としては限られた予算、人員の確保、時間の制約等々があり、なかなか思うように売り上げアップにつながらないと思うが・・・。
だが、出版する以上はがんばらねばならないっ!
わずかな日当さえいただければ街頭に立って雑誌を1部でも、10部でも売りさばく覚悟は持っている私、写真人!
まぁ~良い・・・基本、出版社の人間はインドア派が多く、街頭で己の雑誌を少しでも売ろうなんて輩はいないだろうが・・・。
でっ、何だったっけ!?
そうそう・・・「ウマジン」ね・・・。
なぜ雑誌が売れないのかっ・・・その事はまたいずれ・・・。
ところで東浩紀さんをご存知だろうか!?
批評家・・・思想家・・・オタク???
最近ではテレビにもちょこちょこ出ているのでご存知の方もいらっしゃるはず。
この東さんとにかくじゃべるのが早口!いかにも頭の回転が良さそうという感じ。
当然、頭がよろしいのだろうけど・・・。
「思想地図β」なる自費出版本(=本人は雑誌と呼んでいたが・・・)を出版した。

内容は論壇・言論誌であれこれ批評している。ちょっとオタク文化も入っている。
でっ、この”自費出版雑誌”であるが、決して売れる要素がないっ!知らない人がほとんどであろうから・・・。
皆様はご存知でしたかっ!?
雑誌不況といわれながらも、既存の出版社に頼らず書籍の物流も頼らずいきなり2万部を売り上げた。
もちろん、宣伝、広告も一切なしっ!
「言論誌なんて売れるはずないだろう・・・」という既存の出版社の概念を覆し、言論界においては天変地異のような出来事になっている。
何故、この自費出版雑誌が売れたかっ!?
東さん本人がtwitterの中毒に近いほどのヘビーユーザーで、この「思想地図β」はtwitterの中から生まれてきた雑誌といっても良い・・・一部の人間からは”東浩紀のファンのみが買っている”なんてやっかみも聞こえるが・・・。
だが、彼は見事にインターネットというメディアと利用し、己の知名度と独力のみで雑誌を売り上げた・・・しかも宣伝もなし・・・限られた予算で・・・。
「・・・今はどんな本と作っても売れないよ!」とか
「・・・そんな雑誌売れるわけないじゃん!」などと、のたうち舞う出版社の人間をあざ笑うかのごとく・・・。
「(出版社は)ダメ出しばかりするのではなくて、実際にどんな雑誌(=もしくは本)が売れるか、作ってみれば良い。絶対に売れないから・・・(=意訳;私、写真人)」と以前あるテレビ番組で言っていたような・・・。
東さんの雑誌が売れた理由のひとつはやはりファン(=お客様)を大切にしてきたからだと思う。
彼ほどの著名人でありながら、twitterではほとんど自分でフォローしているという・・・マメな方&思いやりのあるお方・・・。良くある”書院派”&”オタク”にありがちな”引きこもりタイプ”ではなく、一女のパパさんでもある。
競馬雑誌の売り上げ向上はやはり競馬ファンを大切にする事なのだっ・・・当たり前だけど・・・。
関係者ばかりに尻尾を振っていたのではファン(=お客様)はどんどん離れていく・・・。
追記
そういえば、私、写真人のこのブログ・・・keiba@niftyでこの春から連載をするはずだったのだが、震災の影響か、全く連絡ないなぁ・・・。競馬Webサイトもヤバイのかしら・・・。
niftyのIさん・・・この場を借りて・・・ご連絡お待ちしております・・・