「レースに乗ってないから、エラそうなことはいえないよ・・・
それにオレは”クビ”(=騎乗を断られた)やし・・・」
なんて言われたが・・・・。少なくともこの馬のことについては、
目黒、宝塚記念に乗っていた岩田より詳しいはずだ。
私が一番気になっていたのは重馬場。その事を聞いてみたかった。
この馬の重馬場の経験は2戦目の500万下特別のみ。
ただ、これはあくまでもJRA発表の重馬場で他に、ラジオNIKKEI賞やセントライト記念も
決して良い馬場とはいえなかった。
以前にも書いたがこの馬の後ろの爪はやや薄い。そのことが宝塚記念での結果になった
のではないかと思ったのであるが・・・・。それと”前駆”タイプの馬ではないか
とも思っていた。
「確かに前の爪よりやや薄いけど、後ろ足のキック力もかなりのもんだよ。
重馬場、悪い馬場は苦にしないね。セントライト記念は結構馬場の悪いところを
まわされたけど、きっちりまくって勝った。あの時はこの馬の強さを
改めて感じたね。」
・・・そうか、基本的にこの馬は”全天候型”だったのか・・・。
宝塚記念の馬場は田んぼのような馬場であったがその辺はどうだったのだろう?!
「競馬場へ行ってないので何ともいえないけど、一周目で引っかかったのが少し気になった。
今までそんなことはなかったからね。どちらかといえば素直な馬。何故引っかかったのか
わからないね、こればっかりは。実際にレースに乗ってないからね。
馬が思った以上に馬場を気にしてたのかなぁ~」
なるへそ、確かに今までに引っかかったことのない馬。何かしら気にしていたのかも知れない。
意外と馬が岩田を嫌っていたりして・・・。ありえない話ではない・・・。
結果、故障発生で競走馬としては引退を余儀なくされそうだ。
「左後けい靱帯(じんたい)断裂というのは、本来なら安楽死モノ。
もしくは馬の生死にかかわるくらいの故障。なんとか最悪の事態は免れたけど
残念で仕方ないね・・・・。クビになってレースには乗せてもらえなくなったけど
あんな馬の調教に乗れるだけでもすごい幸せだったよ。今までに経験のしたことのない馬。
他の馬とはすべてにおいて違っていたね・・・」
そんなにすごい馬だったのか・・・。宝塚記念が残念で仕方ない・・・。
「菊花賞のときは珍しくスタートで後手を踏んでね・・・。”マズイ”と思ったけど
馬の力を信じてたからね。差ほどのあせりはなかったよ。ただ、こちらが思う以上に
マークがきつくて八方ふさがり・・・。馬を出すに出せない。こりゃ~アカンッ!・・・て
位置から良く3着に来たと思うよ。馬には申し訳ないことをしたと思う。結構きついレースに
なってしまったからね・・・。」
この菊花賞を最後に柴山はロックドゥカンブに乗ることがなくなってしまった。
「南半球生まれなのでこれからもっともっと強くなったかも知れないね。
本当に今回の宝塚は残念だよ・・・・。」
勝った エイシンデピュティにも去年の秋の天皇賞で乗ったことがあるが
どんな馬だったのだろうか?!
「秋の天皇賞でしょ。なんでオレの馬が失格やねんっ!!って感じかな!?
他によれた馬(=コスモバルクだと思う)の影響で吹き飛ばされただけなのに・・・。」
エイシンデピュティには良い印象がないようだ・・・。
まぁ~柴山さんには個人的に期待をしているので、今度は柴山さんが
G1レースを勝つ日が見たい。
もちろん口取りには美人でバレッツもやっている奥さんも一緒に・・・・。