今回は競馬の写真を中心に紙焼き(=銀塩プリント)がメイン。
まぁ~直接、仕事に結びつくような事はなかったが、写真好きな担当様でちょっと有意義な時間。
「デジタルが多い中、プリントで持ってこられる方は最近少ないんですよね・・・」
と担当様。
雑誌の場合、一部の雑誌を除いてほとんどがデジタル写真。
デザイナーや印刷屋もデジタル前提で動いているから銀塩を持って行くと
結構眉間にしわを寄せられたりする場合がある。
作業工程的にはあまり変わりないらしい。
問題は掲載する写真の選び方。
デジタルになってモニター等でさらさら写真が見れるようになって
各担当者の写真選びが少々雑になっているような気がする。
”某”大手出版社の担当様も同様にお考えのようで、”これはイカンッ!”とおっしゃってました。
ポジの場合、何十本というフィルムをルーペ片手にライトボックスのなかで
ひとコマひとコマ見て行くのだけれど、デジタルの場合、20インチ以上のデカ液晶画面で
デカサムネイルをさくさく見ながら選んでゆくという、なんともラクチンな作業。
気になった写真があればその場で拡大すればよい。
仕事の効率は上がれど、クオリティは差ほど上がらない。
むしろ、写真そのものに対する思い入れのようなものが失われてきていると担当様はおっしゃる。
我々、プロ写真人も最近の”さくさく担当”の意向に答えるべくデジタルで仕事をこなすけど、
達成感はまるでないよね。”やっつけた!”って感じかな・・・?!
まぁ~これから私のような、銀塩に再度目覚める写真人は少数派ではあるけど、
写真のクオリティアップにはなんとか貢献したいよね。
「デジタル写真と銀塩写真、雑誌に掲載するとやはりデジタルはどこかチープなんですよね。
個性が見られない・・・。どれも同じような写真に見えてしまって・・・・・」
と、”某”大手出版社の担当様。
●写真はNIKON F4 2.4x2.4改で撮影(カラーネガ)。