近代以前のヨーロッパでは、床屋が外科医も兼ねていて
歯も抜いた……という話を聞いたことがあります。
しかし現在から見れば、それは
(歯が痛むなら引っこ抜いてしまえ!)
という、大変乱暴な処置に思われます。
つまり、単なる乱暴な抜歯を歯科治療とは呼べないと思う
わけです。
が、だからと言って近代以前には歯科治療などなかった
と言い切れるかといえば、どうもそうではないようなのです。
8日の記事でもお伝えした 『入れ歯の文化史』 (笠原浩著:
文春新書) には、紀元前五世紀ごろのエジプトではすでに
歯科専門医が活躍していた、と書かれてあります。(続く)
《新御茶ノ水駅から徒歩3分……神田錦町歯科》