歯肉圧拝とは歯と歯茎の境目の溝、いわゆる歯肉溝に細い糸を入れて歯肉を押し広げることを言う。


特に審美性を重視する歯の場合、マージンが歯肉よりも上にあると、継ぎ目が見えてしまうことになり非常にみっともない。


継ぎ目であるマージンが歯肉溝の中に位置すれば見た目自然に見える。


そうするために歯肉圧拝をするのである。


まず、径が0.3㎜位の糸を歯肉溝にそっと全周に入れていく。


その結果、歯肉が側方に広がり、かつ、わずかに下がった状態になる。


そのわずかに下がった分だけマージンをダイアモンドポイントで削りマージン位置を下げる。


もちろん、入れた圧拝糸に触れぬようギリギリまでしか削らない。


それでも、圧拝糸を取ると歯肉が戻りマージンは歯肉よりも低くなり隠れて見えなくなる。


1本目の圧拝糸を挿入しマージン形成、研磨が終われば、やや太め0.5㎜位の糸を最初の糸の上に慎重に入れて圧拝操作終了。2本合わせて0.8㎜の糸を歯肉溝に入れた訳だ。


歯肉は繊細で一連の圧拝操作で傷つけてしまうと歯肉退縮を喚起することになる。糸の挿入方向、挿入圧、等々、注意すべき点を注意しながら慎重に行われなければならない。




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