生活歯の神経を抜くわけだからそのまま無麻酔下で行うのは拷問である。


当院では以下の方法で行なっている。


まず、注射針を刺す部位の歯肉にペースト状の表面麻酔を塗布する。


この表面麻酔で、針の刺入時の疼痛が緩和される。


表面麻酔が奏効するのを1~2分待ち、麻酔注射。


注射後、2~3分時間を置き虫歯(感染象牙質)を削り始める。


齲蝕検知液と呼ばれる虫歯を赤く染め出す薬液を使いながら可及的に取り残しがないよう慎重に削合していく。


虫歯が神経まで進行している場合、歯髄腔という歯髄が収まっている部屋の壁まで検知液が赤く染まる。


虫歯=感染象牙質であるため、取り残しは禁忌。


ここで、検知液で赤く染まった歯髄腔の壁を削合すると出血が見られる。


歯髄腔の中から出血している状態だ。


これが、象牙質の中の歯髄、神経が露出した瞬間。


出血は歯髄腔の中には毛細血管があり血流が循環しているためだ。


この状態を我々は、露髄、露髄した、と言う。


こうなってしまうと神経を保存して治す選択肢はなくなる。


神経を取る、抜髄すると、処置方針が決まる。





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