神田松之丞ブログ -5ページ目

神田松之丞ブログ

毎月のスケジュールと、演目などを更新していきます。

また、自主興行のテーマなども書いていきます。

松之丞です。

新年明けましておめでとうございます。少し遅く3日に更新です。

久々に、今年の抱負などを書いてみたいと思います。

そうそう。このブログ、誰にみて頂いているかも分からないのですが。

今年のやるべきことを書いとこうかなと。

お客様も、どこに向かおうとしているんだと分からないと、応援しようがないですしね。

なんらかの抱負を書こうと思います。誰も興味ないでしょうが。

昨年を振り返ると、会の数も最多で、492席一年間で読ませて頂きました。

これは正直、疲れました。一席一席に十分な準備期間もなく。稽古と実践が常に入り混じるような形になり、それはそれで楽しくはあり、達成感はあったのですが。。。。

ふと考えたのは。毎年これをしたら、自分がなりたい講談師になれないと。

ですからあえて、意識的に今年は会を選びます。

じっくりゆっくり講談に向き合いたいなぁと。いっぱい稽古したいと。

それでいて正しい方向へ。グイーンと舵をきりながら前進していく年になればなぁと思っとります。

仕事の質も、昨年とは異なる感じにしていこうと。

昨年までで、もう会いたい芸人にも会えて、なるほどなぁーと思いましたし。そういう刺激は一回りしました。

その上で。私は誰かと二人会や三人会をやるというより、(やる意味のある会は残しています)独演会で生きていくタイプの芸人だと強く感じました。

ひとりでどういう講談の見せ方を、色々な方面に出来るかがやっぱり大事だなぁと。

他の芸人に興味があまりもてない時期なのかもしれないです。あと見せ方が不透明なままの独演会もいいやと。

なので、昨年の段階でずいぶん会もやめました。やめた会も勿論素晴らしい会も多かったのですが、自分のモチベーションというか、賞味期限がきれたというか。

目的は果たしたなぁと思った時点で終了だなと。

単純に会を開くという事は、私を応援しているお客様がお越し頂く。

その時、あまり継続するだけが目的の意義のない会をしたら、お互いに時間の無駄だなぁと。相手の芸人さんに対しても、主催者さんに対しても、なによりお客様に対しても。

意味のある会をちゃんと、準備の時間をかけてコツコツやろうと思っています。

気軽にさっくりの会も重要です。きゃたぴら寄席みたいな。

ただバランスは大事にしたうえで、何かを卒業しないと、新しい面白い事が出来ないなぁと。

今年はびっくりするくらい大きな小屋で独演会も多々あります。本当に色々な意味で大変です。

そういう流れ、状況で。

つくづく最近、自分自身のメッキも許せず、他人のメッキも許せない時期だったりしていたのですが。

自分自身をメッキだとつまらなく卑下するより、本物の金になるべく舵をきろうと思います。言い訳せずに、堂々と。


そうそう、今年仕込むネタはですね。
今、畔倉が19話目中、12話目まで覚えました。今年中には何とか全て終わりたいですね。これは難しそうですが。

また天明白浪伝が全10話の内、8話目まで覚えてます。これまた今年中には終わらせるという。

あと一席物は、「荒川十太夫」という義士伝。「真田の入城」「忠治山形屋」ここらへんを取り急ぎ。

他に怪談1席や、また別の義士伝などを。でも比較的、今年は連続中心でいこうかなと。

連続では「旗本五人男」に突入したいと思います。殺人研究会で師匠とリレーすることは決まってますので。

また今年は一門のきらり姉さんの真打昇進の披露目もあります。

是非是非、お越し下さい。私も番頭で頑張ります。

あとあと、今年は正月3日の夜からヴェトナムに行ってきます。携帯などは家に置いていきますので。仕事の連絡などはつながらないのですが、ご容赦下さい。

そして夏が過ぎたら、2週間ほどスペインに行きます。(もう飛行機はとった。)

のんびりゆったり、それでいてどの年よりも稽古と刺激に溢れた年にしたいなぁと思っとります。

3月か4月には、私のホームページも出来そうなので。それもお楽しみに。

皆様にとりましても、今年良い年でありますように。

お互い、頑張りましょう。

私の講談が、皆様の娯楽として機能出来るように精進致します。

大風呂敷広げて、今年も生きていきます。

本年も何卒、宜しくお願い致します。

松之丞