貴志祐介の長編小説「ダークゾーン」。

久しぶりに貴志祐介の小説を読みましたが、これは今までの著者が書いたミステリやホラーと違った異色の1冊でした。
 
 
目がさめると謎の異次元空間「ダークゾーン」にいる。そして、人々が18vs18に分かれて、将棋のように役職を与えられて殺し合いを始める。
目が覚めると別の場所にいる、と言うのは小説ではありがちな展開ですが、
目覚めた人々は与えれた役職に応じたバケモノに変化しているんです。それもかなりグロテスクな姿に、、、滝汗
この辺は、貴志祐介っぽさが出てますね。
人々を醜い異形なものに変えるというのは、貴志祐介の「新世界より」でのバケネズミを彷彿させられました。
 
本作は、貴志祐介の作品の中でもファンタジー要素が強いストーリーでした。amazonのレビューでは酷評ようでしたが、、、
私は忖度なしで面白いと思いました!
 
勝たないと存在が消滅するという恐怖、なす術がなく理不尽に死ぬ恐ろしさ、異常事態の中だと敵味方を物のように扱う人間の本質。
こういう非日常的な話が好きな人にはオススメです。
 
敵を追い詰めるドキドキ感、敵に追い詰められるハラハラを感じられる本作。
命を狙われる恐ろしさ、スリリングな展開を楽しめて、どんどんページをめくって寝る間も惜しんで読み進めてしまいました。
命を狙われるというテーマでは、「クリムゾンの迷宮」も、貴志裕介の小説ではオススメです。