最近、廉の元気がない気がする。

ちょっと前まではウザい位に絡んできていたのに、どうしたんだろう?

俺、今までは気付けなかったけど…今回の事で気付いたよ。

俺は…廉の事が好きなんだ、って…―――。

でも、どうしたらいいか分かんない…。

…好きって言ったら、廉は笑ってくれるのかな?

廉が笑ってくれるなら、俺は何だって出来るよ。


「…おはよ…」

溜息を吐きながら楽屋に入るとまだ誰も居らず、俺は荷物をドサッとソファに置き寝転がった。

昨夜は廉の事で頭が一杯でなかなか寝付けなかったんだよね…。

「はよー…あれ、優太…寝てるん?無防備やな…まあ可愛いからいいけど」

目を瞑ってると上から廉の声がして、思わず身体が硬直する。

うわ、完全に目開けるタイミング逃した…!

どうしよう、廉の顔見たいけど…なぜか緊張して目が開けられない…。

「……あんまり無防備に寝てると、悪戯するで?」

いたずらって…何?!廉は一体…俺に何しようとしてんの?!

「…優太…好きやで…めっちゃ好き。…だから目開けて俺を見て?そんでもってキスして?」

廉の唇からキスの二文字が出たのにビックリして、俺は思わず目を見開いた。

「お、やっぱり起きてた。なかなか目開けないから、俺寂しかったんやで?」

「ご、ごめん。廉…俺も…廉の事が好き…!だから…」

俺は、顔が真っ赤になるのを感じながらも、廉の両頬に手を添えた。

「…優太?」

「…俺からのキスは…頬っぺたでもいい?唇には…廉からして欲しい…俺からは恥ずかしいから…」

チュッと音を立てて廉の頬にそっと唇を押し当てると、廉は頬を染めながら嬉しそうに微笑んでくれた。

そして次の瞬間、廉の唇と俺の唇が重なって…。

気が付けば、俺の身体は廉の腕の中に収まっていた。

「優太…俺、今むっちゃ幸せ…本当はキス以上の事もしたいけど…それは二人きりの時に改めてしよな?」

「ふふ、俺も幸せ…キス以上の事…想像したら恥ずかしくて頭がおかしくなりそう…」

抱き締められるのも、可愛いって言われるのも、キスされるのも、それ以上の事をされるのも…

全部、廉だから許せる。廉になら、何をされても嬉しいって思っちゃうから…。

だから、これからも俺だけに色んな廉を見せて。

end.