箱庭1話「アリスの夢」
昔から外に出されることは禁じられた
昔見た蒼い空は絵本みたいだった
そもそもこの年で絵本とかどうだと思うけど
自分の名前もわからないわからないわけ
じゃないそもそも貰ってないのだ
俺には姉さんがいるらしいが姉さんは
一回も会いにきてはいない会いにこれない
のかもしれないけども昔は会ってみたいとか思った
外から聞こえる誰かを呼び止める若い男の声
「待ってよマリア!君の選択は間違っている!」
「話して頂戴カルド!私はあの子に会いたいの!」
「マリア・・・、いくら君でもバレてしまったら危ない!」
兵士ですらも近寄らないパンドラの箱庭
それは俺がいるから誰も近寄らない
人が来るのは1日3回ある食事を持ってくる兵士
兵士は俺が抜け出さないようにと本を数冊持ってくるだけ
声が近づいてくるのを無視して本を開くさっきお昼ご飯と
一緒に持ってきてくれた本だお話は普通に単純で恋愛だった
別に恋愛が好きなわけではない兵士が選ぶ物などどうでも
よかったすべては暇つぶしのためであって別にそこまで恋愛
したいとか女の子とチヤホヤしたいとかでは決してなかった
時計の針はちょうど12時30分サンドイッチを食べて紅茶を
自分で入れながらも本を開きソファーの上で本を読む
服やお風呂もこの織の中にあり自分の入りたいときには入れる
着たくない服があれば兵士に返して別の服を貰う
別に外に出たいと本気に思わなければここも楽園ってもんだ
ただ服が昔からドレスなのはなんでだろうか
服を選んでるヤツの顔が見てみたいものでもある
すると扉がガチャと開き兵士がまた何かを持ってきたのか
と思い扉の方へと目を向ければ扉を開けて立っていたのは
俺とそっくりな女の子だった髪の毛の色も瞳の色も一緒だった
「え・・・・、女の子じゃない・・・・、」
女の子の声からしてさっきの外に聞こえた声と一緒だったから
外にいて男ともめてた女だろうと頭の中で考えて女の子をあざけ笑う
ような自信満々な笑みを顔に貼り付けてやるこうすれば兵士も誰でも
優しくしてくれる、誰でもだ
「カルド!!女の子よ!なんて事を・・・、お父様は女の子も箱庭へ!」
「マリア!よく見るんだ君とそっくりこの子はもしやパンドラの姫君・・・」
「え・・・・、と言う事は・・・、」
「君の弟君だよ・・・、予想では・・・・、」
女の子は俺に近寄ってきては俺の両手を小さい手を添えて俺の顔を
ジーッと見てはにこりと笑う
「カルドそんな冗談おやめなさいな、この子は女の子よ」
「確かに女の子に見えるが女の子が箱庭にいると聞いたことはない」
カルドと言う腰まである赤い長い髪を紫のリボンで後ろに結び
服装は金持ちという感じの服装だった紫と赤のマッチが優雅差を出す
『アナタは誰?』
俺が言葉を発すれば二人は目を見開き首を傾げる
そして女の子が俺の方を向いてにこやかにはみかんだ
「私はマリア!この国の姫なんだけども最近ココに弟がいると
聞いて来てみたの探してたらアナタがここにいて・・・、」
「俺はカルド・・・、カルド・レドーフォだお前の名はなんと言う」
名前なんてない名前なんてもらってない
『名前?』
「そうアナタのお名前は??」
『名前・・・、ない・・・、』
「それじゃぁ聞こう君はいつからここにいる」
『6歳の時にココに連れてこられた・・・、』
「6歳・・・、弟君と同じ年につれてこられた事になるよマリア」
「じゃぁアナタの今のお年はいくつかしら??」
『16・・・・、だけど・・・、』
「マリア・・・、考えると君の弟君も今年で16歳・・・、」
マリアと言う女の子はうれしそうに笑みを膨らませ
俺に抱きついてきた、あまりにも急なのでソファーの背もたれに倒れる
「やっぱり!アナタは私の弟なのね!!」
『え?・・・、君が・・・、姉さん?』
「えぇ!会えたわ!カルド!会えたわ!!」
「えぇマリアやりましたね」
「私お母様に言いましたの!パンドラに行って無事に
弟を見つけたら弟と暮らしていいって!!」
「マリア!?そんな事俺は聞いてないです!!」
『外に出れる・・・?』
「えぇ!!出れます!!明日から私と一緒に暮らすのです!」
『でもみんな俺を怖がる』
「怖がるものですか!こんなカワイイ子を怖がるはずがありません」
外に出れる?外が見れる??
「さぁ行きましょう」
「あぁ今なら兵士もいないだろう」
『あぁ・・・、』
そう返事すると姉さんは急にとまったそして俺のほうに向かってきて
俺の手を握って不安そうな顔をした
「ねぇ・・・・、ちょっとだけでいいの妹になってくれない?」
『え?』
「ほら女の子みたいに綺麗な長い髪の毛だし、私妹ほしかったの」
「マリア・・・、それは無茶だろ・・・、彼は男の子だ・・・・、」
『いいけど・・・、』
「よかった!じゃぁ今日から私って言うのよ!女の子の勉強も
きっちりとしないとね!!」
「マリア・・・・・、」
姉さんは俺の手を握って一緒に塔から出る、嗚呼、塔ってこんな
風だったのか・・・、外から塔なんて見たことがなかったもの
だから見てみると意外と以外に塔も綺麗な物である・・・。
「さぁ行きましょう!!」
『えぇ姉さん』