このドラマ、設定とタイトルがとても良かったので今年になって唯一見ているドラマです。

最初はストーリーが上手くないなぁと思いながら見ていたのですが、途中から結構感動できる場面が増えてきて最終回は号泣でした。

監督が犯人を変えたのが良かったのかな~。

原作を読んでいないので分からないですが、最初にこのドラマが上手くないと思ったのは「主人公がいつ現代に戻されるか分からないのに父親への情報提供をダラダラダラダラ出し惜しみしていた」点です。

父親が犯人ではないと判断した時点で大急ぎで情報提供すればイイのに情報提供できない言い訳もしつこかった。

その言い訳が「父親がショックを受けるから」…ってオイ!極刑になるよりマシだろうが~!アホか~!

父親との共闘のタイミングを先延ばしにしたかったのだろうけどそれは違う方法でできるでしょうが!

 

例えば…

心が家族の為に未来の不幸を必死に説明しているのに当事者である父親や家族は心の言う未来の話を1ミリも信用しない。

心は家族から追い出され村人からも変人として嫌われ怪しまれる。

神社の中で凍死する寸前に現代に戻され刑務所で父親と再会する。

父親は心の話を信じなかったことを30年間後悔しつづけ、30年前の自分が心を信じられるよう自分しかしらない秘密を心に話す。

そこからはテレビドラマと同じながれで女教師や車椅子の青年との攻防があり

再度心が過去に戻るがすぐに最初の事件の容疑者として警察に捕まる。

留置所でユースケサンタマリアが心の所有物からスクラップブックを見つける。

さらにスクラップブックと同じ事件が起こるが心は留置所の中にいたことでアリバイが成立し疑いが晴れる。

ユースケが最初に心が未来人であると疑い父親もユースケに説得され3人は共闘を始める。

そのタイミングで心は父親しか知らない秘密を父親に伝え親子であることを訴える。

その矢先にユースケが殺される…そんな前半だったら良かった。

 

そんなこんなで前半はかなりフラストレーションを溜めながらドラマを見ていたのですが後半はドンドン良くなっていって面白く見させてもらいました。

そして最終回は納得の結末になっているか半信半疑で観賞したのですが何と何と!

100点満点の最終回でした。

世の中に冤罪事件は多々あれど何故この主人公だけがタイムスリップできたのか・・・

多分これは「君の名は」と同じ理由で神様によってタイムスリップが起こされたのだと解釈しました。

世界の流れが神様にとって不都合なときにそれを修正する為に時間の巻き戻しが起きる。

そのときにただ巻き戻しただけでは同じように不都合に流れてしまうので神様はいくつか変化を与える。

その変化が心という人間だったということですね。

そして父親が妻や長男や長女に「30年前に居候の心さんという人がいたよね?」と訊いても「そんな人いたっけ?」とか「いない」とか「幽霊じゃない?」と返される。

この世界ではそう言う現象が実は頻繁に怒っているのではないか?

そんな話だったと思います。

「君の名は」もそういう話だと思います。

とにかく最高の最終回でした!