好きなタイミングでいつでも寿司が食べたい…そんな思いから小学生の息子に将来寿司職人になることを勧めていたのですが、だったら今から練習した方が良いと言うことで先週末から一緒に練習を始めました。
まず家庭で寿司を握るにあたり困難なポイントがいくつかあります。(数年前に私がチャレンジして挫折した経験より)
困難1・シャリ(寿司酢)の味が寿司屋の味には程遠い。
困難2・シャリが手について手が米だらけになってしまう。
困難3・時間がかかってシャリもネタも乾いてしまう。
困難4・不衛生
先週の土曜が一回目、昨日が二回目、そして今日
何と三回目にして上記全ての困難を克服してしまいました!
まず困難1の寿司酢については…プロの配合がネットで沢山公開されている!(数年前は探せなかったのに)
因みに今回は色々なネット情報を総合的に分析し酢200ml、砂糖50g、塩20gで配合してみました。
砂糖を完全に溶かすために一晩寝かし、米4合に対し寿司酢100mlぶっかけてシャリを作成しました。
そして残りの困難2~4については100均の使い捨てビニール手袋(エンボス加工100枚入り)を使うことで全てクリアできてしまいました!
エンボス加工を施してあるので手に装着した手袋を水で一度洗い流すだけで、あとは一々濡らさなくても米がくっ付かない!
米が手にくっ付かないと言うだけでかなりスピーディーに握れます。
時計でペースを測ってみたところ
・右手で米をつかんで左掌中央に乗せる(プロは左手のみで米をつかみます)…2秒。
・米は握らずに右手の人差し指で左掌のシャリにワサビを付ける
(手袋の指先がフィットしないせいでこれだけは素手の方がスムーズ)…2秒。
・右手でネタをとってシャリに乗せる(刺身の状態のものを買ったので乗せるだけです)…2秒。
・全体をひっくり返して右手の指で寿司らしく米の形を整える(握らずに形を整えるだけ)…2秒。
・またひっくり返して皿の上に乗せる…2秒。
トータル10秒くらい。(将来的には5秒が目標)
このペースならネタもシャリも乾くことなく大量に握れて衛生面も安心できます。
あと炙りたいときに一々手を洗ったりせず手袋を脱ぐだけでバーナーが持てるのも良かったです。
寿司は形が崩れないギリギリの範囲で握りが緩いほど美味しい(と思う)ので、あえて握らずに形を整える程度にしました。
シャリの水分が適度に飛ぶと米同士がくっ付きやすくなり形が安定し且つ口の中で優しく解ける緩い握りの寿司を作ることができます。
なのでシャリの山の中の水分量の良さげなところを見つけて米を掴むのがポイントだと思いました。
味は本当にびっくりするくらい美味しかったです。
個人的には市内の一番高級な”回転”寿司店より美味しいと思ったのですが子供たちには否定されました。
スーパーの惣菜コーナーの寿司や宅配寿司のように運搬時の衝撃に耐えうる固さを要求される寿司と違い自作寿司は握りの緩さをギリギリまで追求できるので本当に美味しくできます。
寿司酢を瓶に作り置きしておいて、刺身を買ってきて、大皿の上で米と寿司酢を適当に混ぜて、大皿の淵にワサビを出して、エンボス加工のビニール手袋をはめて準備OK、一人前10貫を2分前後で握れてしまう。
カレーや野菜炒めを作るより簡単です。
あとは普段から刺身の安い店をチェックしておくのが大事です。
一回目のときは寿司屋に行くのと同じくらい刺身にお金を使ってしまった。(5000円分くらい)
写真のは三回目のときの作品で、イトーヨーカ堂の500円の刺身で作りました。