今日の20時に、実家の犬のきくちゃんが亡くなった。
フレンチブルドッグ、13歳。
昨日たまたま用事があって、実家に寄って、
きくちゃんに会ってきたところだった。
歩けなくなって、数日前から食事も水も受け付けなくなって、
両親がどろどろの離乳食みたいな食事や水分を少しずつ口に入れてあげていた。
うんちも出なくなっていた。
私達が行った時には、きくちゃんは目を開けて横たわっていた。
身体が勝手に小刻みに動いていた。
それでも、私達が来たのがわかるのか、いつもよりも良く動いていると両親は行っていた。
顔に手を近づけると、時々ペロンと口を湿らせるような仕草もみせた。
私がみかんを食べた手を近づけたからかなぁとも思った。
きくちゃんはご飯よりも、りんごとか、くだものが好きだったから。
人の手からもらう、果物や野菜が好きだったから。
認知症の症状が出てきてからは、人の手から食べ物をもらう時に、手加減なくがぶりと噛みつくようになったと両親が言っていた。
それまでは、人から食べ物をもらう時には、ちゃんと人の手を噛まないように気をつけていたんだなぁって、きくちゃんなりの気遣いもわかった。
きくちゃんが大好きだよ。
会いに行くと喜んでくれるきくちゃん。
旦那さんの事が好きで抱っこしてもらったり、
ペロペロなめようとするきくちゃんが可愛かった。
帰る時に、きくちゃんの身体のにおいを確かめたくて、何度も身体に顔をうずめて、きくちゃんのにおいを嗅いだ。
痩せ細ったきくちゃんだけど、ちゃんと息をしていて、温かかった。
「きくちゃん、また来るね。」
そう声を掛けて昨日は帰った。
両親も覚悟はできていたと思う。
最後まで大切にお世話してもらえて、
きくちゃんも家族になれて嬉しかったと思う。
きっと。
夏以降から、会うたびにきくちゃんが弱ってきているのを目の当たりにしてきたから、亡くなった知らせが届いた時に、大きなショックはなかった。
だけど、自然と涙は流れてきた。
心の中で、きくちゃんにありがとう。
会えて良かったよと伝えた。
両親も最後まで大切にきくちゃんのお世話をしてくれた。ありがとう。
きくちゃんの事、忘れないよ。
ずっと私の大切な家族だよ。