クアラルンプール生活には全く関係ないことですが、というかマレーシア人は誰も出場していないので寧ろ縁遠い話になりますが、冬季オリンピック、私はケーブルテレビで観戦しています。
それにしても、真央ちゃんには感動しました。
完璧な演技はもちろん、日々挑戦する姿勢、悔し涙、強い気持ち、柔らかく透き通った笑顔、ここに至るまでのすべてがかっこよかった。
そして、本人がずっと口にしてきた集大成にふさわしい、浅田真央のすべてが込められた演技でした。
本当に本当にお疲れ様!今はとにかく、何もかも忘れてのんびり休んでほしいなと思います。


日本のフィギュアスケート選手は、だいたい20代前半に現役を引退するまで、本当にほとんど休みを取りません。
トップ選手の中で、数年単位の休みを取った選手は、安藤美姫くらいかなと思います。
ところが、日本以外の選手では、大きな大会後に長い休みを取ることはよくあることなのです。
休みといっても選手として試合に出ないだけで、アイスショー等には出ているわけで、全くスケートから離れるというわけではないのですが。
2年休んだ安藤美姫の場合は、出産直後の復帰であったこともあり、以前の状態にまで体調、技術を戻すことは厳しかったのですが、休養後にもう一度、第一線で活躍する選手も多いのです。
たとえばソチオリンピックで銀メダルだった金妍児も、銅メダルだったコストナーも、バンクーバーオリンピック以降は1~2年は選手としては試合に出ずに休養していました。

選手たちが休まない理由についてですが、どんなに実績があろうとも、休みなく試合に出続けていないと、日本スケート連盟の強化選手枠から外れてしまい、資金的な援助や、国際試合への出場権が得られなくなってしまうという現実的な問題もあります。
日本には世界トップクラスのスケート選手がたくさんいるため、国際試合の派遣メンバーを選抜しなければならない状況にあるのです。
嬉しい悩みである反面、厳しすぎるオリンピック選考のために、本当にオリンピックにピークを持ってくるには難しい状況だったのは確か。今後もまた課題になっていくのだと思います。
また、このような休めない環境に加えて、休みを取らない理由としては、休まない日本人の性質を反映しているのかもしれないなと思います。

フランスでは何年か以上働いたら、無給ですが1年間の休暇を取っても解雇されないという保証があるらしく、その制度を利用してアジアをのんびり旅行している人たちに出会いました。
オーストラリアでは、10年働いたら1年間の有給の休暇を取ることができるそうです。
マレーシアでも、夫の職場では、事前に申請すれば自分の希望通りに休みを取ることができていましたし、同僚の中には、1か月近くまとまって休みを取っている人もいたようです。
日本では、働き出してからは年末か夏休みに10日間ほど休むのが精一杯だと思っていました。
もちろんどこの国にも日本人以上に休みを取らずに働き続ける人、働かざるを得ない人もいます。
でも、日本人も、それぞれのライフプランに合わせていろんな働き方、休み方ができるようになるといいなあと思います。

約1年半のクアラルンプール生活を経て今月末、いよいよ日本に帰国します。
仕事を辞めた時には、ブランクはディスアドバンテージだと思っていましたが、だからこそできた貴重な経験もあり、とても充実していた1年半でした。
人間的にも少しは成長できたかな。
十分のんびりしたし、そろそろ仕事の緊張感も懐かしく、気分を新たにまた頑張っていきたいなと思います。

なんだかいつの間に随分話がそれました(笑)
とにかく、真央ちゃん本当に素晴らしかった!
リアルタイムであの演技を見れて本当に幸せでした。感動した!!!ありがとう!!