
バイヤーが購入前の確認でマミーの家を訪れている間、私は久々に、そしてこれが最後のテマキュラーでのサイクリングなんだという切なる想いを込めてペダルを漕ぎ始めた。

苛立ちや怒りやいろんなマイナスの感情を溢れさせたこの数日、毎晩のようにおとーちゃんの胸で泣いた。
その度に
It's OK...It's OK...everything will be all right!
You are bigger person...don't you? Just focus!!
好きだった人を嫌いになりたいのになれないんだよね、簡単には。
その分、怒りの刃を自分に向けて一緒に痛めている。
一体、今まで一緒に過ごした時間って何だったの?って
どうしてこんなにも言葉と感情が真逆なんだろう?って
とってもぢゃないが優しい気持ちになんてしばらくなれそうにない
一番苦しくて哀しいのは、おとーちゃんなのに。。。
てめぇらぁあああって、また憤怒しそうになっちまう。。。
ただ、これ始まりなんだって思うようにすると幾らか気持ちを紛らわせる事が出来る。
もう、これで縁を切って(感謝しつつ)、なるべく関わりを持たないで暮らして行けばいいんだから。

炎天下の中、木陰で本読んでる人が怪しげに?見えたのか、時間潰してた裏の道ばたの近所に棲むおじさんが冷たい水を持って声をかけてくれた。嬉しかった。
「そっか。じゃあ、あんた達はオレゴンに行くんだね。日本からカリフォルニア、そしてオレゴンか。世界を見て来てるんだね。俺はテマキュラーしか知らないで人生を終わりそうだよ(笑)」
このおじさんは私に日陰を作ってくれたこの木に水をやり、添え木をしたりしてくれてる人だった。
以前にも無何故か?私は度々ここへ来て泣いたり、時間を潰していたんだけど、おじさんは私を覚えていてくれた。
なんて美しい人生の一こまだろう。有り難かった。
午後にはバンパーの修理が終わったというので車を受け取りに迎えのスタッフが来てくれた。
彼は高校を卒業して4年間車の整備工場で働いているメキシコ人の青年。
私がまだまだ拙い英語でアメリカのここが凄い!とか話してるのを真剣に聞いてくれていた。
「アメリカで暮らしてみて何を感じる?」「日本のお寿司食べてみたいな!」
どの質問も考えれば考えるほど困る。。。駄目だな、ゴン。。しっかりしろ!
「将来にどんな夢や希望を持ってるの?」
「去年、バスケットで膝の手術をしたんだ。治るまで一年掛かった。
その時に理学療法士にすごく興味を持ったんだ。
今の仕事も嫌いじゃないけど、とにかく今はカレッジや大学に行って将来の為に資格を取りたい」
日本の飴をもの凄いおいしいって感動してる彼の瞳がとってもキレイでした。
夢や希望のある暮らしもまた美しい人生の一こま。
きっと彼は自分の夢を叶えるでしょう。

で、ふと思う。
今日は夢と希望とささやかな日々の幸せを教えてもらった貴重な一日だった。
がっかりさせれる一方で、私にもそんな優しさや微笑みをくれる人が今日いてくれた。
よーし、荷造り頑張るぞーーーー!!!!!!
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